7月の第2日曜日は、 毎年 町内にある農業用ため池 7カ所で、えん堤の草刈りを行うことになっていて、朝7時から町内の農地を所有する人およそ40人が集まって、長さ1メートルにも達するススキの刈り取り作業を行います。連日猛暑で、雨降りの後で、湿度の高い草ムラでの作業は重労働です。
背の高いススキを刈り払う訳ですから、ナイロンロープでの刈り取りは無理で、回転刃の草刈り機でなければなりません。えん堤の下の方から横断するように並んで刈り、1人が刈りはじめると3m後ろに離れて刈り、次々に並んで進みます。
草刈りをするには、綿の服、ゴム長靴と手袋は欠かせません。作業の前に自然動物(蜂やマムシ)との戦いもあることを心得ておかねばならないからです。そして、えん堤の傾斜面を刈るわけで、エンジンを谷側に構えることで重心を保ち、斜面を長刀(なぎなた)で、なで下ろすように刈り取っていきます。
刈払機の歯の回転が左回りですので、左足を傾斜面に固定させ軸足として、右足を前後に動く状態に保ち、左わきにエンジンを抱え、右手を前にして左手を引きます。
私が担当する2つの池には、「イノシシ」がえん堤に穴を空けるので防御用の金網で囲ってあり、マムシにとっては天敵が入らない天国のような場所です。ですから、毎年のように草の中から、太短い体形で赤褐色、胴には大きな銭形の模様があり、模様の中心部は薄く中央に暗色の点がある「マムシ」がお出ましです。
生態系を保つためには問題だと思いますが、猛毒を持っていて、時には不用意に踏みつけて被害を受ける事もあり、見つければ殺処分します。気温が35度をこえると、見かけることが少なくなり、人間と同じで過ごしにくくなるのも同じかもしれません。
蒸し暑い3時間でしたが、無事に作業を終えることができました。