近頃、街中を歩くと随所に防犯カメラが存在します。大きなビルであれば、玄関から通路、部屋の中まで設置してあり、私たちは知らないところで常に監視の状況にあることを意識しなければなりません。
自動車を運転していると、「ドライブレコーダー取り付け車」と、ステッカーがある車を見かけます。交通事故やトラブルになった時、映像や音声を記録することで、正確な状況把握ができるというものです。後方車の前方映像から一方的に、監視状況にあると言うことも意識しなければなりません。
カメラだけではありません。IC乗車券、クレジットガード、スマホ決済など、膨大な痕跡を残しながら私たちは暮らしています。機械で人を特定する技術が進歩していて、膨大なデータの中から誰かを見つけることは可能だというのです。
匿名を使えば、プライバシーが保障され、企業の不正などを公にすることができ、不当な弾圧や差別を受けることはなく正すこともあります。しかし、匿名のつもりでも、いつの間にか誰かに情報を集められ、特別な秘密ではないにしても、自分のことが知られているという時代です。
いくら自分を「匿名」で化粧をしようにも、ネット社会では、あらゆる角度から素顔を探し出されていることを、知っておくべきでしょう。