里芋の栽培は比較的容易で、水田などの水分量の多い場所で、日当たりが良く、温暖なところが栽培に適します。雨水などが たまりやすい畑の隅などでも良く、水分さえ切らさなければプランターでも栽培できます。親イモに寄り添うように、子イモ、孫イモとたくさんのイモができ、実に楽しいものです。
9月から11月にかけて収穫する里芋は今が一番食べごろで、特に美味しい時季だと思います。里芋を洗って皮ごと、電子レンジ用容器に入れ、約10分間加熱して、皮を剥き、里芋をすり鉢で擦って、粘りが出たら「麺つゆ」を加えて混ぜ合わせるだけで、「里芋とろろ汁」の出来上がりです。
熱い「ご飯」にかけて食べるのも良く、「そば」や「きし麺」にかけると美味しくいただけます。そのとき、韓国のり、わさび などがあれば、なお一層美味しくいただけます。「磯辺 揚げ」に用いるのも良いようです。
里芋を加熱して塩、みそ などを付けるだけで食べるのも美味しく、岡崎の名産「八丁味噌」を用いた田楽は、その手軽さから江戸時代の庶民の食べ物として人気を博したようです。
里芋は熱帯のアジアが原産地で、日本へは縄文時代から伝わって来たようです。20年ほど前ですが、パラオで主食のタロイモを食べたときは、まさに里芋の祖先だと思いました。
でんぷんを主成分に、低カロリー、食物繊維が豊富、消化促進、免疫力向上の嬉しい食材です。豆腐・コンニャク・タコ・ちくわ・大根などと一緒に里芋を串に刺し、八丁味噌・砂糖などで味付けた独特のミソタレを用い、関西の「おでん」や、関東の「関東煮」とも違った「みそ煮 おでん」は、酒のツマミに最高です。
チョットいっぱい飲んだあとの、仕上げは「里芋とろろ」といきたいところです・・・・。