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鍋料理・煮味噌(にみそ)

2024年11月28日 | グルメ

    寒くなると、暖かな鍋物が食べたくなります。鍋物といえば寄せ鍋で、たくさんの具材を一度に楽しめるのが「寄せ鍋」の魅力です。白菜、長ねぎ、しめじ、豆腐、鶏肉、えび、はまぐり など、旨味がギュッと詰まったつゆを最後まで活用して、〆にはそばを楽しむのも良いでしょう。

 「すき焼き鍋」は、牛肉を鍋で焼いて、砂糖、酒、しょうゆを加えて味付けし野菜を加え、出てくる水分の量や、味を好みに合わせて調節し、みんなで楽しむのも鍋料理の楽しみです。

 これらは、味付けにしょうゆを用いた鍋料理ですが、三河地方(愛知県)には昔から伝統的な鍋料理に、みそで味を調えた料理「煮 みそ」があります。大根、ニンジン、里芋、コンニャク、油揚げ、ネギ、白菜、キノコなどと、家庭によってはヤマサの竹輪やカシワを少々入れ、赤みそを使う野菜中心の鍋料理です。

 みそで煮た食べ物に、サバのみそ煮、大根のみそ煮、里芋やナスのみそ煮がありますが、ここで言う鍋料理「煮 みそ」は、食用油で食材を炒めて鍋に入れ、出し汁を少し加えて、岡崎城から西へ八丁 離れたみそ蔵で作られた赤みそ(豆みそ)『八丁みそ』を所々に置いて砂糖を加え、みそが溶けるまで煮て、煮詰まったら出し汁を適量加えて出来上がりです。みその塩分で野菜の水分が抜け、野菜のうま味が汁に溶け出し、豆みそのたんぱく質が栄養を補助してくれ、生活の知恵の鍋料理です。

 出来上がった「煮みそ」に、大根の葉を刻んで散らすと“ほろ苦さ”“が加わり、酒の肴に最高となります。酒の好きな私の父(明治32年生まれ)が最も好んで食べた鍋料理の一つです。

 写真:大根の葉

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