⬛観戦記
3月1日、2025明治安田J2リーグ第3節 V·ファーレン長崎-ジュビロ磐田の試合を観戦しました。開幕戦ではバックスタンドで観戦しましたが、今回はメインスタンド上段(スタジアムシティで言えば4階?)にしました。景色ががらっと変わりますが、それでも近くて見やすいのがこのピースタ。
開幕戦についてはこちらを↓
2025.2.15 明治安田J2 第1節 V·ファーレン長崎 - ロアッソ熊本 観戦記&レビュー - 長崎ぺんぎん日和
⬛観戦記2月15日、2025明治安田J2リーグ開幕戦V·ファーレン長崎-ロアッソ熊本を「PEACESTADIUMConnectedbySoftBank」(ピースタ)で観戦しました。寒か...
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ヴィヴィくんは場外に設置された「JA全農ながさきブース」にて、県産のいちごのアピールに、販売のお手伝い。自分で買ってもいました(笑)。

長崎県産いちごのイメージキャラクター“ゆめずきんちゃん”とも一緒にアピール。
スタジアムシティノース1階にある「NGS COFFEE」でアメリカーノアイス(610円)。
フードは佐世保バーガーの有名店「Kaya」。これは試合時のメニューで、試合がないときはまた違うらしいです。
スペシャルバーガー(880円)。
デカい。玉ねぎもトマトも輪切りがまるっと入っているのに、パンと肉とのバランスも良く、どっしりした歯応えで美味しかったです。実は私、Kayaは初めてでした。
⬛レビュー
V·ファーレン長崎 1(0-0/1-0)0 ジュビロ磐田
得点者
63分(後18分)笠柳 翼

メンバーとフォーメーション。
磐田は開幕から3試合全く同じ。
長崎は3名変更。10マテウスジェズスをセンターフォワードに、8増山朝陽を右ウイングに、14名倉巧を左インサイドハーフに。
ここは2試合連続で2失点の長崎としては、8増山と14名倉に守備でも頑張れるところを期待しての起用だと思います。8増山に関しては前節得点したというところもあったと思いますけども。
[互いに狙いはあったが、崩れなかった前半]
4-2-1-3のような形でビルドアップする磐田の前進のキーマンはトップ下に位置する20佐藤凌我、崩しのキーマンは右ウイングの23ジョルディクルークス。
ボール非保持時は14名倉が前に出て4-4-2になる長崎は、磐田のダブルボランチに対してダブルボランチがはめに行く形になるため、20佐藤がライン間で浮く状態に。7分の23ジョルディクルークスのクロスを左大外の4松原后がシュートを放った場面も、20佐藤が右サイドに流れて17高畑奎汰が食いついた背後を23ジョルディクルークスが突いてから生まれたもの。このように、20佐藤がフリーで受けるか、彼が食いつかれたら他の選手が空くというのをトリガーにしてチャンスを作りたい磐田。ただ、背後を取られても長崎のプレスバックも速く、決定機にはならず。
一方、長崎の4-3-3のビルドアップに対しては磐田は4-4-2というか4-4-1-1のような形でプレス。前線の11マテウスペイショットが長崎の2センターバックのどちらかが持ったときにそちらサイドに追い込み、20佐藤は24山田陸に付き、後ろはマンマークではめる形。これでなかなか縦には差し込めず、長崎が繋いでからのチャンスはあまりなく、奪ってからのほうがチャンスになっていた印象です。真後ろからマテウスに長いボールを入れてもなかなか収まらず、そのパターンは11エジガルジュニオのほうが収まりそう。
拮抗した状態で前半終了。
深さを取ってからの崩しとしては、長崎は33笠柳、磐田は71倍井の仕掛けからのシュート、そして互いにクロスは大外を狙ったものが多いように見えました。
[勝敗を分けた長崎のカウンタープレス]
後半もお互いに立ち上がりからボール保持よりはカウンターでチャンスを作る展開。
63分の33笠柳のゴールも起点は長崎のボール奪取からのカウンター。8増山のシュート、3関口正大のクロスのところで二度相手に奪われる場面があったものの、それをまたカウンタープレスで奪い返し、5山口からのパスを33笠柳がミドルで決めたもの。
「カウンタープレス」は、「ゲーゲンプレス」とも言いますが、相手陣内でボールを奪われても素早くプレッシャーをかけて即時奪回する守備戦術です。思い切って高いラインを保ってコンパクトにプレッシャーをかけることが必要になります。
後半の長崎はこのパターンからのショートカウンターも増えました。先制前のシーン、50分に一度奪われたボールに10マテウスジェズスがプレスバックし、24山田が奪って左を追い越す33笠柳がシュートまで行ったのもそうでした。
「守備のブロックを少しずつ高くしたい」と下平隆宏監督は語っていたそうですが、それがピッチで表現され始めていると感じます。
先制してからも組織的なプレスの手を弛めない長崎。というか、むしろ強度が高くなったように見えました。後半途中までの懸案だった20佐藤のところも、磐田の2ボランチのところは長崎の2トップと5山口で受け渡すようにして、24山田が後ろもケアするようにしたように見えました。
試合後に24山田のボール奪取がクローズアップされましたが、勿論本人のプレーもありますが、前提として組織的なプレスがあってのことだと思います。
最後まで長崎はラインを下げることなく、試合を終わらせ、この重要な試合をクリーンシートで勝利。
そうは言っても、得点は個人の力の部分も大きかったので、紙一重の試合だったことは間違いありません。
[あとがき]
サポーターとしては頼もしさを覚える守備意識の高さを見せてくれた長崎。強調したいのはやはり奪われた後の守備。この「カウンタープレス」「即時奪回」をこれからも続けるためにハードワークが出来るのか、武器に出来るのかは大きな注目ポイントと言っていいでしょう。
ただ、次の相手のベガルタ仙台は同じようにプレスに持ち味がある相手。その相手にカウンターを受ける回数を少なくし、かつ逆にボールを奪って攻撃の形を作れるか。先に失点して、ボールを持たされる展開は避けたいところ。
磐田はボール保持にしても非保持にしても強度の高いチームでした。これからも昇格を争うライバルになりそう。