「ノマドランド」を観た。何と静かに語る映画か。その心情は(私の)身につまされる。
先週の「ホムンクルス」に続いて、また車上生活者の物語を観るとはね。
※ノマド…英語「遊牧民」「放浪者」の意。近年は「定住地を持たず働き暮らす人」という意味に使われる。
家に帰り、「硝子(ガラス)の声」という、前にいた劇団(狂現舎)で公演した芝居のビデオを観ようと思ったのですが、見当たりませんでした。なかったことにがっかり。この芝居、車上生活をしていて亡くなった実際の老夫婦を題材にした物語で、私はその旦那役。美しく切ない物語でした。「ノマドランド」とは場所もスケールも全く違うのですが、ふとあの時と同じやるせない気持ちが起こりまして、探してみた次第です。私など、心はほとんどノマドです。
作品中、本当のノマドも多数出演していました(大勢いるのですよ)。中でもスワンキーというおばあちゃん(失礼、15上なだけなのに)。俳優ではないが、最もノマドを体現しているひとりでした。
スワンキー
人は何処から来て何処へいくのか・・・ どこでもいいやな、好きなところへ行けばいいのさ。
リチャードやキヌーシャも、実はノマドのようなものなのかもしれません☆