春演の合評会も後夜祭も終わり、兵どもが夢の跡。我らにとっては夏の時代劇が終わったということ。
さて、秋です。福井公演、福井県武生市演劇工房みちしるべ第一工房。宇野重吉のお膝元へと向かいます。
「壊れた夜空」…どんなお話かなんて想像もつきません。だから面白い。これまでも、私は予想のつく人生なんておくったことがないのですから。このワクワク感は大好物です。
毎回、動員数が低迷しております。客が呼べる役者がよい役者です。その意味では私はよくない役者です。本当は辞めるべきなのかもしれません。ただ、まだ観たいと仰ってくださるお客様のお陰でかろうじてやれているのです。
武蔵が(「俺はまだ強いのか」と)自問自答するように、毎回私も「まだ演っていていいのか」と自問自答しています。観たいと誰も言わなくなれば、もちろん即辞めます。が、幸いにも観たいというご見物衆がいてくださるので、こうして細々とやっている次第でございます。
お客様(ご見物衆)がいらしてこその俳優稼業。これからも、どうぞ御贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
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