春芳香

《水仙》

早春の花は一見弱々しいが寒風吹き荒ぶ中、健気に咲いている姿には不思議なpowerを感じます。

水仙の花の姿は、6枚の白い花びらを銀の台に例え中央の筒状の花冠を金の盃に例えたなら、、
その黄金の花冠に満たされた美酒から放されるような芳香に酔う、新年に相応しい花ですね。

《蝋梅》

もう数十年前でしょうか？、新年のお呼ばれで伺ったお宅の座敷に入った途端、甘い清楚な香り
に微かな緊張と気分が高揚していく雰囲気を感じた事があります。

その主は、床の間に活けられた大枝の『蝋梅』でした。
それ以来、蝋梅を愛でると香りにつられてか？高貴なものを感じます。

この花は梅の仲間ではなく、蝋細工のように見えることから、この名で呼ばれているそうです。

《白梅》

《？梅》

近くの「亀戸天神」などの梅は蕾が膨らみかけている程度ですが「皇居東御苑」では早咲き梅
でしょうか咲き始めていました。

全山満開の桜などには圧倒された美しさを感じますが、梅林などの満開は然程感動が生じません、
梅は近くで個々を愛でる方に興を感じますが、、、小生の無粋さでしょうか

寒さに耐えて健気に咲く花の姿と芳香に授かり、老体のこの身もPOWERを戴いたように感じます。　　　

　　　梅一輪　一輪ほどの　あたたかさ　　　　　　　嵐雪