3月8日(土)、9日(日)、本部道場で新潟道場・新潟ジュニア教室の「春期昇段・昇級審査会」を行いました。
今回の審査会では、昇段審査を2名が、昇級審査を42名が、それぞれ受審しました。
8日の審査には、2級から無級までの22名の道場生が挑みました。皆、緊張しつつも日頃の稽古の成果をしっかりと見せてくれました。 8日 移動稽古審査
8日 組手審査
8日の審査を終えて。皆、充実したいい顔してます(^-^)
翌9日の審査は、2名が昇段審査に、20名が昇級審査に、それぞれ挑みました。
9日 昇級審査受審者 組手審査
昇段審査受審者の1人は、J初段。今回、弐段の昇段審査に挑みました。J初段は体格に恵まれ、高い潜在能力を持っているのですが、優しすぎる性格と、身体の固さをなかなか克服できないことから、いまひとつ伸び悩んでいるように感じていました。が、ここ最近、精神的な面を克服しようと努力している様子が見られ、少しずつですが、成果が出てきているように感じます。
もう1人の昇段審査受審者は、H1級。3人の息子さんと共に、週1回の稽古を欠かさない、51歳の「空手オヤジ」です。空手との出会いは高校時代、空手部に所属して稽古に励んでいたそうです。8年前から、お子さんたちといっしょに、新武会で稽古を再開し、今回昇段審査に挑みました。
基本稽古、移動稽古、型の各審査を終え、最後は10人連続組手です。
まず、H1級が挑みました。H1級は、序盤から中盤にかけては、51歳とは思えないスタミナで見事な組手を見せていましたが、終盤、疲れの見えたところで相手の後蹴りがまともに入り、動きが止まってしまいました。大丈夫かと思いましたが盛り返し、見事に10人組手を完遂しました。
H1級 10人組手
続いてはJ初段です。フルコンタクト系の空手団体では、受審する段位×10人の連続組手を課す場合が多く、弐段受審の場合20人組手が一般的ですが、新武会では年齢に応じて連続組手の人数を規定しており、J初段は今回10人組手が課せられました。J初段も終盤疲れの見えたところで相手の上段回し蹴りをもらい、技ありを奪われながらも盛り返し、見事に10人組手を完遂しました。
J初段 10人組手
以前にも記しましたが、審査や試合といった、特別な状況下では、不安や緊張から、普段の稽古どおりの力を発揮できないことが往々にしてあります。しかし、そんな特別な心理状況下で発揮できる力こそが、その者の真の実力だと私は思います。いくら「普段の稽古なら出来るのに」「稽古だったら負けないのに」と言っても、審査で出来なければ、試合で勝てなければ、それは真の実力ではありません。
空手に限らず、人生を生きていく上で、不安や緊張といった感情と向き合わなければならないことは多くあります。空手を通じて、不安や緊張に立ち向かうという経験を多く積み、メンタルの強い人間に育っていってほしいと思います。
昇段したJ弐段、H初段、そして昇級を許された道場生の皆さん、おめでとうございます。「自学自習の出来ない者に真の上達なし」の言葉を忘れず、さらに精進してください。
最後に、保護者の皆様、審査にご協力いただいた道場生の皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 J弐段、H初段、昇段おめでとう!
9日の審査を終えて。やはり、みんないい表情です(^-^)
さらに高い境地を目指して、今日からまた精進しましょう!!