騙し絵の牙

塩田さん作品初読み。

大泉洋さんあて書きとのことだったけど、最初からどれにあてればよいものか・・・、いや、速水の同期は全員が洋さんなんだろうな・・・。

出版業界を軸に書いているんだけど、会社の状況などどこの会社も似たり寄ったりではなかろうか・・・。
特に組合のシーンは、ほんとに今の労使関係をそのまま映していると思った。

ふと、思ったんだけど、トヨタはどんな会社なんだろうね。
もう長いこと一線を走っている。
地力が強固だから、とか、わかっていることではなくて、本当の中身。
社長がどっちを向いているか、は、まあ、しょっちゅうメディアに出ているので、良くも悪くも目にするしなあ。

日本では市場は痩せていくばかり。
供給も需要も外国人だのみになっている。
悪いこととは言わないけれど・・・。

と、ちょっと深いことまで考えてしまった。

ストーリーとしては、先が読めるエピソードも多いんだけど、なんか読みやすかった。
最後がちょっと効いてると思う。