空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

大切なのは焦らないこと

2010-09-05 21:58:46 | 映画の世界
「めがね」という映画を観た。

もたいまさこ、小林聡美・・・ときたら、これは「かもめ食堂」流れだ。
どこかに片桐はいりさんはいないだろうか、とつい探してしまう。
いないんですけどね。

与論島で撮影されたという、言葉数がとても少ない、ゆっくり流れる時間がみえるような映画。
これといった事件も、サスペンスも起きず
何をするでもなくただ「たそがれる」ように生きる。

うまくたそがれることのできない小林さん演じる旅人・タエコ。
都会から来た旅人だったら、ごく普通に身につけていそうな日常生活のクセが
この島にいるとやけにとげとげしく感じられた、最初の頃。
浜で編み物をしているタエコに「編み物は空気をも編み込むんですよね」という女性(市川実日子)

「大切なのは焦らないこと」というもたいまさこさん演じるサクラ。
それも小豆の鍋を見つめながら、耳を澄ませながら、絶妙のタイミングで火を止めた後に。

言葉過多な世界に生きてる現状の中で
立ち止まって、ぼーっとするってどんなに大事なことなんだろう。

きっと好きな人と、つまらないと感じる人、いろいろなんだろう。
それはすっごくよくわかる。
でも今の私はホッとする映画だ、と思った。
ちょっと前だったら「・・・で?」って言ってたかもしれない。

時間に追われて、ドタバタ歩くのを、ちょっとゆっくりにしてみよう
所作をとりあえず、音をたてないようにしてみよう
ハイヒールで歩くのはさっそうとしていてカッコいいけど
たまにはペタンコ靴で、ウエストもしっかりマークした、でも着心地の良い服で歩くのもいいかも
とも思った。

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