空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

190824 松方コレクション展@国立西洋美術館

2019-08-25 22:09:24 | 出かけてみた
メインイベントの前に、無理やり観に行った。
「松方コレクション展」






モネの「睡蓮、柳の反映」のデジタル推定復元。
現代技術をもって、失われてしまった部分を補うと…
ということも、できるようになっているのですね。

ゴッホの「アルルの寝室」
これがもし、フランスに留め置かれずに日本に来ていたら…
なんてことを考えてみる。

モネの絵の多いこと!
実際にジヴェルニーのモネの家までいって、
というようなくだりを思い出す。
画家との信頼関係というのも重要ね。

ロダン。

激動の時代背景の中、
重くて大きなものを、よくぞ!と思う。

そのほかにも、ゴーガン(今はゴーギャンとは表記しないのね)、
ミレイ、ルノワール、マネ、ドガ、レルミットなどなどなど…
本当に多岐にわたるコレクション。

原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』を読むまで
習作を展示することの意味があんまり分かっていなかった私。
特に美術を志す人にとっては、その絵の成り立ちをみることができる
貴重な資料でもあるのよね。
こんなデッサンをして、とか、こんなふうに描きなおして、とか
そして最終的には、こんな絵になった、とかいうことが
習作を通してみえてくる。
そして、松方さんは、そういうものも含めて、
日本の人々のために、美術館を作りたい、と思ったのね。


美術品に手を触れることはできないし、白線も引かれている。

この展覧会をみて、いつもより強く感じたのは
この白線の内側で、この絵に向かって絵筆を走らせていた画家が本当にいて
長い経緯があって今ここに展示されている、ってこと。
絵によっては、絵筆の跡なんてまるで見えないくらいきれいに整えられているものもあるし
荒々しい息遣いまでもが聴こえてきそうなくらい
絵の具の盛り方、絵筆の走らせ方が見えるものもある。
それを通して、「画家」という人が見えてくる気がした。

このコレクションはいつになく勉強してから観に来たから
というのも理由のひとつなんだと思う。
とても得るものが多かった。

ああ満足…
と思ったら。



え? これとは別に常設展もある?
当たり前だ。松方コレクションはものすごい数があるって知ってただろうに。

どうする? 私。

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