空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『フィッシュストーリー』

2013-02-22 13:44:17 | 本の森
『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎


読んでからしばらくたった今日、どんな話だったか・・・
と思ったら、さっと思い出せなかった自分に愕然。

4つの短編集で、
多分これは、ほかの本でも登場する人物のスピンオフ的な要素があるんだろう(未読なのでわからない)というものがあったり
夜の動物園、激しくいってみたいぞ、と若干本の感想としては違う方向の感想を持ったり
今となっては突拍子もなく聞こえる昔話や言い伝えにも、できた当時にはもとになった現実があるのかもなと思ったら
連想で先日読んだ『神去なあなあ夜話』とどこかでつながっているような気がしたり・・・


ああ、書いているうちに思い出してきた。
よかったよかった。


野球の話はちょっと胸が痛い。

そして「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」っていう
音楽の話はもっと痛い。
しんみり。

でも、きっとどこか、自分の知らないところで、
知らない誰かが、胸を熱くしてくれるのかもしれない。
一期一会で一瞬言葉を交わした人に、自分自身も気づかないうちに大きな印象や影響を与えたりしているのかもしれない。


そんな希望の本でもあるような気がしました。


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