『月とコーヒー』吉田篤弘 を読む。
『という、はなし』が面白かったので、吉田さんの本を続けて読む。
結末まで書かないお話
結末の一歩手前でおわる話
私の思う二歩くらい手前で終わるから
なんとも不思議な余韻が残る。
若い頃に『つむじ風食堂』を読んだときに
なにかしっくりこなかったという記憶があるのは
私がそれについていけなかったのだと思う。
いまならその時とは違う感想を持ちそう。
あとがきの
「この星で生きていくために必要なのは
月とコーヒーではなく
太陽とパンのほうなのでしょうが
この世から月とコーヒーがなくなってしまったら
なんと味気なくつまらないことでしょう」
という言葉が心に残った。
そして「太陽とパン」側なのか
「月とコーヒー」側なのか、としばし考えた。
たぶん私は「月とコーヒー」側なんだな。
寝る前に静かに読んで、余韻に浸りたい。
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