空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『月とコーヒー』

2019-09-07 21:48:00 | 本の森
『月とコーヒー』吉田篤弘 を読む。



『という、はなし』が面白かったので、吉田さんの本を続けて読む。

結末まで書かないお話
結末の一歩手前でおわる話

私の思う二歩くらい手前で終わるから
なんとも不思議な余韻が残る。

若い頃に『つむじ風食堂』を読んだときに
なにかしっくりこなかったという記憶があるのは
私がそれについていけなかったのだと思う。
いまならその時とは違う感想を持ちそう。

あとがきの
「この星で生きていくために必要なのは
月とコーヒーではなく
太陽とパンのほうなのでしょうが
この世から月とコーヒーがなくなってしまったら
なんと味気なくつまらないことでしょう」
という言葉が心に残った。

そして「太陽とパン」側なのか
「月とコーヒー」側なのか、としばし考えた。
たぶん私は「月とコーヒー」側なんだな。

寝る前に静かに読んで、余韻に浸りたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小学校へ | トップ | 台風 »

コメントを投稿

本の森」カテゴリの最新記事