宮下奈都『よろこびの歌』と『終わらない歌』を続けて読む。
『よろこびの歌』では
音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進んだ
著名なヴァイオリニストの娘で、声楽を志す玲を中心に。
かたくなに心を閉ざして目立たないように過ごしている玲のそのありさまを
何となくなんだけれども、大学受験に失敗して
「どうしてここに、自分はいるのだろう」
と思いながら過ごした自分の大学時代に重ねてみる。
『終わらない歌』は
『よろこびの歌』の3年後、20歳になった彼女たちの姿が描かれていた。
声楽を志して音大に進学した玲は、自分の歌に価値を見いだせず、もがいている。
ミュージカル女優をめざす原千夏は、なかなかオーディションに受からない。
芸術というものは、答えがない。
そこがおもしろくもあり、辛い辛い辛い部分でもあるんだろうね。
思い描いていた通りには、なかなかならない。
どんなに努力しても、私よりスゴイ人がいることを、
そして自分がどのあたりにいるのかを、客観的に判断できるようになってしまう。
そう、続けていればいるほど、わかってしまう。
むなしくなったりもするけれど…
未来の自分に向かって歌を歌おう
そう、そんなふうに思えた。
今年の9月の頭に、
大学時代の仲間内の同窓会?もどきが開催された。
(名目は、そのころ仲間が足しげく通っていた喫茶店のマスターやママを祝う会だったので
正しくは同窓会ではない。その店にも私自身は数えるほどしか行ったこともなく…)
大学時代自体がだいたいにおいて、なげやり感満載であったのだから、
いまさら仲間といっても…(連絡とってこなかったし…)
という気持ちも、大いにあった。
それでもいろいろあり(割愛)、参加してみた。
ビックリするくらい、楽しく、懐かしかった。
なにより驚いたのは、(本人が投げやりで過ごしていたにもかかわらず)
仲間があのころの私をとてもよく覚えていてくれて、
わりあい好印象を持っていてくれたこと。
今よりもっとずっと、人見知りが激しく
「ここで友達作ろうなんて、思ってないよ」
感がにじみ出ていた私は、
口数も少なく、明るくもなく、どうぞ注目しないでください、
目立ちたくはありません、壁の花で結構です…だったはず。
バブリーでイケイケな大学生の中で、
ある意味浮いた、不思議ちゃんだったはずなのに。
あの頃の写真を持参してくれていた人がいて、見せてもらって驚いた。
笑っている自分が写っていた。
そうか…笑っていたんだ。よかった。そう思った。
無口な私が発した言葉は
多弁な友人の楽しい会話と同じくらい
数人の心に響いていたらしい。
これからも、未来の私に向かって、歌を歌おう。
過大評価することなく、
等身大の自分の、歌える歌、歌いたい歌を、
時には少しだけ背のびしたものを、歌っていこう。
『よろこびの歌』では
音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進んだ
著名なヴァイオリニストの娘で、声楽を志す玲を中心に。
かたくなに心を閉ざして目立たないように過ごしている玲のそのありさまを
何となくなんだけれども、大学受験に失敗して
「どうしてここに、自分はいるのだろう」
と思いながら過ごした自分の大学時代に重ねてみる。
『終わらない歌』は
『よろこびの歌』の3年後、20歳になった彼女たちの姿が描かれていた。
声楽を志して音大に進学した玲は、自分の歌に価値を見いだせず、もがいている。
ミュージカル女優をめざす原千夏は、なかなかオーディションに受からない。
芸術というものは、答えがない。
そこがおもしろくもあり、辛い辛い辛い部分でもあるんだろうね。
思い描いていた通りには、なかなかならない。
どんなに努力しても、私よりスゴイ人がいることを、
そして自分がどのあたりにいるのかを、客観的に判断できるようになってしまう。
そう、続けていればいるほど、わかってしまう。
むなしくなったりもするけれど…
未来の自分に向かって歌を歌おう
そう、そんなふうに思えた。
今年の9月の頭に、
大学時代の仲間内の同窓会?もどきが開催された。
(名目は、そのころ仲間が足しげく通っていた喫茶店のマスターやママを祝う会だったので
正しくは同窓会ではない。その店にも私自身は数えるほどしか行ったこともなく…)
大学時代自体がだいたいにおいて、なげやり感満載であったのだから、
いまさら仲間といっても…(連絡とってこなかったし…)
という気持ちも、大いにあった。
それでもいろいろあり(割愛)、参加してみた。
ビックリするくらい、楽しく、懐かしかった。
なにより驚いたのは、(本人が投げやりで過ごしていたにもかかわらず)
仲間があのころの私をとてもよく覚えていてくれて、
わりあい好印象を持っていてくれたこと。
今よりもっとずっと、人見知りが激しく
「ここで友達作ろうなんて、思ってないよ」
感がにじみ出ていた私は、
口数も少なく、明るくもなく、どうぞ注目しないでください、
目立ちたくはありません、壁の花で結構です…だったはず。
バブリーでイケイケな大学生の中で、
ある意味浮いた、不思議ちゃんだったはずなのに。
あの頃の写真を持参してくれていた人がいて、見せてもらって驚いた。
笑っている自分が写っていた。
そうか…笑っていたんだ。よかった。そう思った。
無口な私が発した言葉は
多弁な友人の楽しい会話と同じくらい
数人の心に響いていたらしい。
これからも、未来の私に向かって、歌を歌おう。
過大評価することなく、
等身大の自分の、歌える歌、歌いたい歌を、
時には少しだけ背のびしたものを、歌っていこう。
>これからも、未来の私に向かって、歌を歌おう。
過大評価することなく、
等身大の自分の、歌える歌、歌いたい歌を、
時には少しだけ背のびしたものを、歌っていこう。
今私もそんな気持ちです。
今日は久々に一時間半吹きました(←今日かよ!)
いろんな刺激を頂いて、
「もっと頑張ってみよう」
「もっと自由に歌っていいんだ」
「諦めかけてた曲にチャレンジしてみよう」
という気持ちです。
気仙沼にも、今の自分でも安心して吹ける曲だけでなく、チャレンジする曲を入れてみるのもいいかもしれないですね。
気づくのが遅れ…失礼しました。
おつかれさまでした。
またあんなすてきなホールで演奏する機会があるといいですね!