こんなこと書くと朴さんに怒られちゃいそうだけど、小学生の頃に1週間だけ秘密で犬を飼ったことがあります。
季節は覚えてないけど、秋だったような気がします。
捨て犬でした。
私の家の前に住宅予定地のかなり広い原っぱがありました。
小学生の頃の感覚ですが、相当広かったと思います。
サッカーコートくらいかな。
いつもそこで友達のマクロンと野球をして遊んでました。
私が投手でマクロンが打者。
私が桑田のようなフォームで投球モーションに入ったその時、打者のマクロンが打席を外しました。
その華麗なフォームを無理矢理制止され、当然怒る私。
「おい、なんだよ。」
マクロンは、バットで私の背後を指しました。その様は、まるで予告ホームラン。いや、位置的に予告センター前ヒット。
「ジョビちゃん、あれ見ろよ!」
マクロンがそう言うので、振り返って、バットの指すセンター方向を見ました。
何かがポツンといる。
毛むくじゃらだ。
かなり小型だけど、絶対に生き物だ。
新種の生物発見か!
その期待からか、私の鼓動の譜面は四分音符、八分音符、遂には十六分音符を描き、それに合わせて心が踊り出し、何も言わずにその毛むくじゃら生物の元へ走りました。
毛むくじゃら生物は、ブルブルと何かに怯えるように震えていました。
その震えている様が、少しみすぼらしくもありましたが、でも何やらカワイイ。
やがて、無言で走り出した私にマクロンが追いつきました。
「捨て犬かな?」
マクロンのその言葉で、初めてその毛むくじゃら生物が犬であることを認識しました。
「あぁ、犬か。でもカワイイなぁ。」
「うん、これはカワイイなぁ。何か震えてるね。」
その時、かすかに犬が吠えました。
しかし、その吠えた声もまた震えていて、声になっていないのです。
すんません、思ったより長くなりそうなんで、シリーズ物にします。
いつかにつづく。
季節は覚えてないけど、秋だったような気がします。
捨て犬でした。
私の家の前に住宅予定地のかなり広い原っぱがありました。
小学生の頃の感覚ですが、相当広かったと思います。
サッカーコートくらいかな。
いつもそこで友達のマクロンと野球をして遊んでました。
私が投手でマクロンが打者。
私が桑田のようなフォームで投球モーションに入ったその時、打者のマクロンが打席を外しました。
その華麗なフォームを無理矢理制止され、当然怒る私。
「おい、なんだよ。」
マクロンは、バットで私の背後を指しました。その様は、まるで予告ホームラン。いや、位置的に予告センター前ヒット。
「ジョビちゃん、あれ見ろよ!」
マクロンがそう言うので、振り返って、バットの指すセンター方向を見ました。
何かがポツンといる。
毛むくじゃらだ。
かなり小型だけど、絶対に生き物だ。
新種の生物発見か!
その期待からか、私の鼓動の譜面は四分音符、八分音符、遂には十六分音符を描き、それに合わせて心が踊り出し、何も言わずにその毛むくじゃら生物の元へ走りました。
毛むくじゃら生物は、ブルブルと何かに怯えるように震えていました。
その震えている様が、少しみすぼらしくもありましたが、でも何やらカワイイ。
やがて、無言で走り出した私にマクロンが追いつきました。
「捨て犬かな?」
マクロンのその言葉で、初めてその毛むくじゃら生物が犬であることを認識しました。
「あぁ、犬か。でもカワイイなぁ。」
「うん、これはカワイイなぁ。何か震えてるね。」
その時、かすかに犬が吠えました。
しかし、その吠えた声もまた震えていて、声になっていないのです。
すんません、思ったより長くなりそうなんで、シリーズ物にします。
いつかにつづく。