今回は昨日投稿しようと思っていた画像で・・・
タキ44000形式の44159です。
1996年11月、篠ノ井線でのEF64貨物を撮影中、一際
綺麗な同車に目が止まり撮影したように思います。
『オーテー(OT)』と呼ばれていたこの青いタンク車を
1980年代に某操車場で構内掛として働いていた頃に
よく扱っていました。
自分のいた操車場は、周辺の石油プラントから出荷される
油類も多く、特に青いタンク車で組成された列車の行き先
は南松本や西上田だったような記憶です。
入れ換えにより組成された貨車の両数は覚えていませんが、
20〜30両位だったでしょうか。
その編成は突放により出発線へと据え付けます。
時にはその列車の牽引機がすでに待機している事もあり、
そんな時は少々緊張したものです。
貨車には手ブレーキが備えられていて、この画像では車体
右側の白い手すりのあるデッキ上の、大きなハンドルを
ガラガラ回す事により、ブレーキ操作をします。
勢いよく突放された20〜30両のタンク車は満載状態。
一両あたり44tなので、単純計算で1000t前後。
それを一人でブレーキ操作し、目的の位置に停める訳です。
ブレーキをかけた時の、タンク内の油が波のように動く感覚は
今でもよく覚えています。
速度が速過ぎる時は、一両のブレーキ力では足りないので、
2両目に乗り移り操作する事もしばしば。
そんな危険な突放作業故、いろいろと事故もあり・・・
自分が退職する頃には出発線への据付作業は全て入換機関車に
よる押し込み作業となっていました。
なんてな事を思い出した、1996年晩秋の篠ノ井線でした。