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浜値の暮らし

2009-05-20 | 家庭・経済
昨年の中国食品の問題が取り沙汰されている頃に、知人から干し椎茸を頂きました。
自分の山で育てて自宅で乾燥させた規格外のものです。
「つまらないもので」
そう言う知人でしたが、私にとっては最高に嬉しい頂き物でした。

作り手の顔の分かる農産物は安心して食べられます。
小さかったり割れていたりするだけで味も安全性も申し分ありません。
少しずつ大事に使い、半年ほど料理の味を引き立ててくれました。
商品にならない物は価値の低いものという認識は、どこか大きく間違っていると感じます。

近年、道の駅があちこちで作られ、新鮮な地場農産物が安く売られています。
消費者としてもありがたいのですが、流通経費のかからない売り上げは農家の方にとってもメリットがあります。
スーパーで売られている野菜の価格は、その1/10程しか農家の収入になりません。
かなりの部分を流通にかけています。

日本の農業を思うとき、私にできることは何処で何を買うかという選択だけです。
どんな消費が農家にとって良いのか考えてみるだけで、経済は大きく変わるように思います。
日本の農業は、何処か遠くの誰かが救ってくれるのではありません。



浜値とは、港で揚がったばかりの魚を漁師から直接買うときの価格です。
仲買や小売を通さないため安い金額になりますが、漁師は言い値で直に換金できるため双方にメリットがあります。