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なぜ敬語は必要なのか

2009-05-27 | 社会
子供には、学校の先生など目上の人に話すときは敬語を使わなければいけないと教えています。
敬語には体系が在る事はいずれ社会で学んでいくのですが、家庭でできることは「そういうものだ」という感覚を身に付ける事です。
ではなぜ敬語を使わなければいけないのでしょうか。

私は子供の頃、年をとって行けば自然と大人に成れると思っていました。
今はちょっと違うと考えています。
ちゃんと経路を通らないと大人にはなれないと。

多くの民族で成人に成るための儀式があります。
共同体はその中で子ともを成人させようとし、子供は成人としての自覚を持つようになります。
でも、一度の儀式だけで全員が成人に成れるのでしょうか。
物事には取りこぼしも多くあります。
日常の中で常に自分のあり方を考えさせるのが敬語の持つ効果のようです。

敬語を使われる側は、常に敬われる人間であるかという問いかけをされているのでしょう。
年齢や立場だけでなく、人として敬語を使われるべきか如何なのかという厳しい圧力が込められているようです。
社会の中に組み込まれた大人を作るシステムかもしれません。