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醗酵と腐敗の違いは  

2009-05-31 | ガーデニング
kikulog 定義により、効く

よく自然農法などで語られることが、堆肥や土壌の醗酵と腐敗についてです。
醗酵は善で腐敗は悪のように書かれていることが多いのですが、醗酵も腐敗も同じで微生物による有機物分解のことです。
違いは人間にとって有用であるかどうかということだけなので、植物や人間以外の動物にとってはまた違う話になってきます。

醗酵でまず思いつくのはヨーグルトなどの乳酸菌醗酵や、お酒を作る酵母醗酵です。
大きな声では言えませんが私もどぶろくをたまに作ります。
乳酸菌や酵母は酸に強く、自ら酸を作り出しています。
お酢に殺菌効果があるように酸性に弱い菌は多くありますが、乳酸菌や酵母菌は他の菌にとって有害な環境を作り出して自分たちのためにいい環境にしているのです。
どぶろくや糠漬け床を作るときにヨーグルトを少量入れたりしますが、これは酸性の環境にして腐敗を防ぐためのものです。

自分たちが増殖するときに熱を出す細菌もいます。
冬場に湯気を出して暖かくなっている牛堆肥もたまに見ますが、熱に弱い菌を駆逐して自分たちが増えていくための戦略でもあります。
酸や熱の発生などは醗酵の際によく見られます。


植物にとっては醗酵はどうなのでしょう。
強い酸性が苦手な植物は多いですし、熱が苦手な植物も多いです。
人間に良いからと言って植物にも良いとは限りません。
コンボスターを庭に置いている人で、「腐ってしまって失敗した」というのをよく聞きますが、それは失敗ではありません。
分解して植物の栄養になるのに経路はあまり問題ではありません。

EM菌が有名になってから誤解する人も多くなったと感じます。
浄化槽や生ゴミに微生物資材をたくさんかければ分解も早くなるのですが。