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津軽三十三観音 番外

2009-09-26 | 名所 旧跡
二年前に初めて訪れ感激した、津軽三十三観音番外の岩谷観音。
自然の懐深い津軽では、自然と人の関わりが宗教施設に現れています。
人は祈りのためにこのような建築物を作ったのだとしたら、自然に対する深い畏怖がそこにはあったのだと思います。

津軽の自然は奥が深い。
深い山と自然の恵み、そして自然の厳しさが混在する中に信仰は育まれていったのかもしれません。
水と神様、山と神様。自然の中に神の存在を感じていた昔の人はその気持ちを建築に表していたのでしょう。
こんな所によく作っているなというのは後世の人の持つ感覚ですが、建造当時はここに祭らなければという気持ちがあったからこそ今に残っているのだと思います。



 


お堂は川沿いの小さな洞窟の中にあって、後ろからは清水が湧き出ています。
初めてここに来た時に、祈って振り返るとそこには深い緑と光の風景がありました。
ここには神様がいる、そう感じた昔の人の感覚を私もまた感じてしまいました。