小雨は朝になって止んだものの、今にもまたパラパラと雨粒が落ちてきそう空模様です。一瞬、外での遊びをどうしようかと思いましたが、子どもたちは、梅雨の雨続きで外で過ごす時間が少なく力が有り余っている様子でしたので、今日は僅かな時間であっても朝の時間を園庭で過ごすことにしました。ただ、いつものように、ブランコもスクーターもその他一切の遊具は出さず、砂場あそびもしないで過ごすことに。雨が降り出しそうなこともあるのですが、それよりももっと積極的な意図として、遊具に頼ることなく、遊具を介さない子どもたち同士のかかわりの中で、いつもとはまた違うあそびが創造・展開されていって欲しいという思いがありました。「わらべうたあそび」などは、まさにそのための素晴らしいあそびですね(昨年お出でくださった「わらべうたあそび」の第一人者の近藤信子氏にまたお出でいただけると良いですね)。
初めは「ブランコだしてください」「スクーターだしてください」と言う子もいましたが、「今日は使わないであそぼうね」と言う答えを聞いたその時から、これまでとは違う何をしてあそぼうかと、それぞれに、またお友だちとの思案が始まったようです。そして、園庭のあちらこちらで、お友だちと一緒に色んなあそびが考えられていきましたよ。(カエルくんも仲間に加わってくれましたね。)一人ひとりが列車の車両になって、長い列車が走ったり駅で止まったり。ひとりが木を揺すり、下で待っている子どもたちが葉から落ちてくる滴を浴びて歓声を上げていたり。横一列に並んで子どもたちだけのかけっこが始まったり。どれもみんなとても楽しそうに過ごしている様子でしたね。そんないつもよりもお友だちの存在を大きく強く意識し感じながらのあそびが展開されていることがとても伝わってくる梅雨空の園庭でのひと時でした。
プール開きにはまだ少し間がありますが、この先不安定な天気が続く様子なので、今日はプールの組み立てをしてしまいました。「がんばれ!」と応援してくれたり、「せんせいありがとう!」と言ってくれたり、子どもたちの大きくなってきた水あそびへの期待を、子どもたちの熱い視線に感じながらの組み立て作業でした。でもみんな、もうちょっとだけ待っててね。