子どもたちと遡上してきた鮭を見に、「秋のお散歩」に行ってきました。毎年この時期になると、幼稚園近くの五行川には「鮭おかえりな祭」ののぼりが立ち、川には沢山の鮭が帰ってきます。ここ数日、テレビの収録が頻繁に行われていたようで、昨年までと何か少し違うように感じていましたが、上流に向かう、かつて見たこともないほどのおびただしい数の鮭の群れに、メディアが取り上げる気持ちがわかりました。
遠く北海を泳いでいた鮭が、生まれ故郷を忘れずにここに戻って来きたこと、浅瀬で激しく水しぶきを上げぶつかり合う様子や、身体中傷だらけになりながら上流へと泳ぐ姿に、命の神秘への畏敬の思いがしました。そしてさらに、今年は、何段にもなった堰を、勢いよく流れ落ちる水の勢いに抗して最後の力を振りしぼり懸命に登ろうとする鮭たちの姿を、園児たちと一緒に見ることができました。園児たちの「がんばれ!がんばれ!」の声に励まされるように、失敗しても何度も何度もチャレンジし続ける姿には深い感動を覚えました。この鮭たちの姿は、園児たちに心に大切なものを残してくれたことでしょう。鮭の遡上は今がピーク。明日も好いお天気のようです。ぜひこの感動を親子で味わっていただればと思います。