老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

桜田義孝氏は最高のサイバーセキュリティ担当者!?

2018年11月25日 19時28分21秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 先日の内閣改造で五輪相に就任した桜田義孝氏は、所管するオリンピックに関する国会での答弁で物議を引き起こして、発言撤回や言い訳などに忙しい限りですが、今度は14日の国会で「自分でパソコンを打つことはありません!」と断言し、又もや大きな問題になっています。

 同氏は70歳に近い年齢で、高校卒業後は大工になり学費を稼ぎながら大学に通ったというエピソードもある人で、別にPCを使わなくても問題ないと思うのですが、そうはいきませんでした。

 というのは、同氏は五輪相だけでなく、サイバーセキュリティ戦略副本部長にも就任しており、2020年東京五輪に向けたサイバー攻撃対策を所管することになっているからです。

 副本部長たる人がその所管事項の最高の知識者である必要はありませんが、少なくとも所管する分野の大きな問題は理解しておく必要があるのは当然だと思いますし、やはり“在庫一掃内閣”などとの悪評や危惧の中で、このような人を選定した任命権者に問題があるでしょう。

 その意味では、桜田氏はある意味では被害者かもという見方も出てきますが、案の定、海外の報道でもこの件は大きな波紋を広げているようです。

J-CASTニュースなどに拠ると、その中で代表的な報道は、

(英ガーディアン紙)
 「システムエラー:日本のサイバーセキュリティー相、コンピューターを一度も使ったことがないと認める」という見出しでからかい、記事本文では、ツイッターで「ハッカーが桜田大臣を標的にしても、情報を盗むことはできないだろう。ある種の最強のセキュリティーだ」といった皮肉めいた声があがっていることを紹介した。

(ワシントン・ポスト)
 桜田氏の発言を「驚きの告白」と紹介。16年に慰安婦について「職業としての娼婦」だと述べて撤回に追い込まれたことを例に、「軽率な発言をするという、積年の評判がある」と紹介したり、「高齢化社会が進む日本では、桜田氏のように技術に疎い人は珍しくない」
とする一方で、世界の指導者層の中にも技術に詳しくない人いるとして、スマホでツイートを繰り返すもののPCは使わないことが報じられている米国のトランプ大統領の例を挙げた。

 PCを使わない桜田氏は最高のセキュリティーだと言われたり、トランプ大統領と同等の評価を受けるような扱いを受けるのですから、安倍首相がそこまで見通していたとすればその慧眼には恐れ入ります。
失敗の人事ではなく、逆に大成功の人事だったのかも・・・(まさ)