素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

黄金魂の蟹の人

2015年05月13日 19時29分47秒 | 日記
涼村暁ポジションに見えて仕方が無い。

登場していきなり賭け事で負けてスッテンテンになって、賭場から蹴りだされてるという。
今作のゴールドセイントさぁ、全員正義ポジションなんでしょ?

蟹座の場合、いきなり品行方正な人間に鞍替えしたら「誰だお前wwww」ってことになるから、この方向性は納得できるものですが。
やっぱあれかな?
普段すごくダメで、ちゃらんぽらんなヤツだけど、「この際だ、ぶっ潰す!」と、やるときはやる人なんでしょうか?今作は。

だとしたら、今作では私、蟹座のファンになるかもですねぇ。
偽悪的なキャラってのは好きなんで。


魚座のキャラ付けはどうなるのかな?
原作そのまんまだと、外見の美しさばかりに固執して、本当の美と正義の見えていない、愚かで駄目な男でしたけど。


富士見書房の小説で「雷の娘シェクティ」って作品があるんですけどね。
作中に出てくる妖魔軍の幹部で、美に拘る吸血鬼の男が居るんですわ。

出自は貴族。
何不自由ない人生を歩んできたが、自分の美貌が時と共に失われることがどうしても我慢ならず

自分の両親を生贄に、吸血鬼に転生。

その後、色々あって妖魔軍の幹部に納まるんですけど。

彼の場合ね

「見てくれの美しさなど、レヴェルの低い美しさだ。本当の美しさは礼儀作法、忠義、仁義に存在する」

と、メッチャ形式に拘るんですわ。

その究極がですね。

物語の中盤で、元の妖魔軍の総帥が、息子である王子?に、殺害されるんですけど。
役職の正式名称を忘れてしまったので、便宜上「妖魔王」としておきますが。

彼は父王を殺害して新たな妖魔王になった王子に頭を垂れることを拒み、陛下の仇を討つと、兵を挙げるんですね。
しかもです。

この戦いは絶対勝てないし(そのくらい王子の力は強い)負けても何も得るものの無い戦いだ、
それでも俺についてくるもののみ、この戦いに加わってくれと。

確かね、そんなことを部下に呼びかけるんですわ。

で。

その吸血鬼に惚れこんだのか、先帝陛下に忠誠心を持っていたのか。
そんな愚かな命知らずだけで、絶対勝てない戦いに挑んで。

玉砕。

で。

たった一人になり、新妖魔王と対峙して。
命乞いをするどころか、「お前に我らの美しさなど分かるまい」と吼える。

そして、自らの手で銀の杭で心臓を突き刺し、「美しい!美しいぞ我が人生!」と叫びながら消滅するのです。

私、この男が大好きでね。
やっぱさ。真性のドクズも好きだけど。
自分なりのルールを持ち、そのルールを曲げず、果てていく。
こういう悪も魅力的ですわな。