素振りブログ。

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何で盗みが入って無いのか

2018年11月21日 00時00分38秒 | 日記
先日国津罪の話をしましたけど。
国津罪をその過程で調べているときに思った。

何故国津罪に「盗みをするな」ってのが無いのか。
聖書の十戒にはあるのに。

傷害と殺人、死体損壊についてはその該当項目あるわけですが、盗みに関する項目が無い。
十戒にはあるのに(2度目)
これは何でだ?

考えられる理由は2つ

1)古代社会では盗みが罪で無かった。
2)悪いのは至極当然、当たり前なので、あえて神話で「すんな」と言わなかった。

1)はどう考えても無いですわな。他人の懐に手を突っ込んで、財布から金を抜くのが許されるってどんな社会よ。ありえない。
とすると、2)か……

ここで、傷害と殺人が悪いのも当たり前、当然だろと言われるかもですが。
世の中「殴られて当たり前」「殺されて当たり前」って事例、建前上は言えませんけど実際はありますよね。
酷く誰かを侮辱しただとか。大切な人を酷い目に遭わせたとか。
そりゃあ殴られても仕方ないだろとか、殺されて当然だ外道めだとか。
実際はあるわけですよ。どの程度の事例でそれが適用されるのかは分かりませんけど。

でも「盗まれて当然だ」ってのは無いよね。
建前抜きにしても。
脊髄反射的に「どういう理屈だ。誰が相手でも盗みを正当化できるわけないだろ」って言葉が出て来ちゃう。
少なくとも私はそうです。

これ、何でなんでしょうか?

これについてちょっと考えたんですが、思ったのが

農耕民族だからじゃないの?

農耕民族は狩猟民族と違って、限られたパイを奪い合う社会じゃないので、仕事の成果物は皆で分け合うから
狩猟民族のように、頑張っても優秀な誰かが稼ぎまくるせいで、自分に恵みが回ってこず「あいつが俺の獲物をとった」「あいつさえいなければ俺はもっと潤うはず」「ちょっとぐらい俺にも寄越せ」みたいな感情が沸き上がり辛い。
だから無条件で「盗みは悪」みたいな感覚が根付いてしまってるのではないのかなーと。

ちょっとこの辺、学者さんが居たら聞いてみたいところではありますわ。実際のところはどうなんだろうか。