ずれていて変だと思ったんだよね。
録画で観て。
ジョンは、正義を貫いて亡くなり、かたやポールは生きてオリンピックで歌う。
開会式の「ヘイ・ジュード」は“口パク”の予定だった?
産経新聞 7月29日(日)14時49分配信
アカデミー賞受賞の映画監督、ダニー・ボイル監督(55)が演出を手掛けたロンドン五輪の開会式は、これといったトラブルもなく盛況のうちに終わった。唯一、聴衆が「おやっ?」と感じたのは、式のフィナーレで元ビートルズのサー・ポール・マッカートニー(70)が登場し、「ヘイ・ジュード」を歌い始めたときだろう。
イントロの「ジ・エンド」から「ヘイ・ジュード」につなぎ、いよいよ歌い始めたとき、音がダブるという音響トラブルが発生したのだ。マッカートニーは何事もなかったかのように歌い続けて、トラブルはすぐに解消されたが、この“音ズレ”はネット上でも大きな話題に。
「モニターのトラブルか?」「衛星のタイムラグか?」などと諸説あったものの、マッカートニー自身がツイッターで興味深い発言をしている。
「There was some talk of maybe being to playback but we decided against it and went live, live, live!」
《いくつか、プレーバックでやるかもしれないという話もあったけれども、われわれはそれに逆らうことに決めた。そして、生で、生で、生でやったんだ!》
事前録音された音源を使い、“口パク”で演奏することも予定されていたが、マッカートニー自身が生での演奏にこだわり、それを貫いたということらしい。どうやら、歌い出しの“音ズレ”は、この“口パク”用の音源が誤って流れてしまったために起きたようだ。
だが、結果的に、このライブへの切り替えは大成功。マッカートニーは70歳とは思えない力強い歌声を披露し、8万人の観衆も大合唱。開会式は感動とともに、華やかに幕を閉じた。これが“口パク”だったら、こうは盛り上がらなかったかもしれない。(五輪取材班)