夏はエアコンが必須。ちょっとした外出なら、エアコンはつけっぱなしにしておいたほうが節電になると言われています。どの程度の外出ならつけっぱなしにして良いのか、ダイキン工業株式会社の広報部に聞きました。
「エアコンは、暑い部屋を冷やすときに多くの電気を使います。設定温度まで冷やした後、その温度を維持している時は、それに比べてとても少ない電気ですみます」(ダイキン広報部)
節電のために、「部屋が涼しくなったらエアコンを止め、暑くなったら再びスイッチを入れる」というように、こまめにスイッチのオン・オフを繰り返して温度調節を行うと、部屋を冷やす運転が多くなり、結局電気代を増大させてしまうのです。
実際にダイキンが、エアコンをつけっぱなしにした場合と、30分毎にスイッチをオン・オフした場合の消費電力を検証しています。結果を見てみると、つけっぱなしにしていた時のほうが、消費電力が少ない、ということが分かりました。
では、どの程度の時間であれば、つけっぱなしにしておくのが良いのでしょうか。最高気温36.3℃という日にエアコンの設定は冷房26℃という条件でダイキンが実験をしています。
計算結果から、日中は35分までの外出であれば、エアコンをつけっぱなしにしたほうが、こまめにスイッチをオン・オフしたよりも節電になりました。また室内外の温度差が低く、エアコンの負担が少ない夜は、18分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」にしたほうが節電になります。
部屋に合ったエアコンさえ使っていれば、どのような部屋でもそれほど大きく結果がずれることはないようです。またスイッチのオン・オフでエアコンが劣化することもそれほどないと言います。
ただし今夏のように猛暑日が続くときは、「室内外の温度差が激しく、スイッチのオン・オフをすると、室温を下げるのにエアコンに負担がかかり、電力をより多く消費します」(ダイキン広報部)