Tokyo Walker

諸事探訪

2021年02月12日 13時12分53秒 | カメラ

 冬の最中だが、比較的穏やかな昼間、カメラを片手に散歩に出てみた。今回のレンズは、少し前にオーバーホールしたばかりの「OLYMPUS OM-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4」を付けた。

保護Filter:MC PROTECTOR NEO 49mm/Kenko
Adaptor:KF-OME PRO(OM-NEX PRO)/K&F CONCEPT

 気温は12~13度くらいか、この時期としては風もなく日差しもあって比較的暖かい。薬師池の西側、山の斜面は落葉樹の森でご覧のように葉が全て落ちて、モノクロームの世界、いかにも寒い。弱い日差しが木々の間を柔らかく射しているが、春の兆しは一見どこにも見当たらない。

 斜面の小径を下がって、池の周りに来ると、そこには春の兆しがあった。
小ぶりの蠟梅(ろうばい)の花が冬の日差しを受けて咲いていた。独特の蜜蝋細工のような花で、気が付かなかったが、甘い香りもするらしい。

雪中四友(せちゅうしゆう)という言葉があるが、雪に似合う四友は蝋梅(ロウバイ)、玉梅、茶梅、水仙の4つの花を指すらしい。そう言えば、公園に来る途中の道路脇の土手に、水仙が咲いていたのを見掛けた。玉梅は、白い梅の花のこと、茶梅は山茶花(さざんか)のことを指す。どの花も白い雪が似合う春の花ということである。雪は皆目何処にも無いのだけれど。
 関東は、これからがいつドカッと来るか判らない雪の季節、湿った重い雪は木々の細い枝を折り、軟らかい新芽の草花を圧し潰してしまう。
風情も何もあったものではないのだが、それでも春は確実にやってくる。

 45cmまで寄れるレンズではあるが、三脚無しではちょっと辛い。あまり無理のないところで適当に撮ってみた。蠟梅のそれらしさは何処にも無いが、確かに薄黄色の艶々した花である。


 昨年植えた梅だろうか、添え木が付いた1mほどの若木に、いかにも春らしい梅の花が咲いていた。
 つぼみの時は紅く、開花するに従い白くなる様子がある。しかし、玉梅(白い梅の花)ではないだろう。どちらかというとモノクロームの風景が広がるこの時期、梅の紅白はやはり春が近いことを人々に教えてくれる。まだまだ寒い中にあっても何だかホッとする瞬間ではないだろうか。

 最後に古木の木肌を撮ってみた。

 乾いたコケの具合、永い間風雨に晒された木肌の風合い、色調、なかなかのものだ。




コメント
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