2021年10月24日、「Petriの55mmF1.8」のBlack Version。前期型の黒の外装を100円で落札。前後キャップは無かったが、これを買わない手は無いと思って。商品説明は、
◆外観 小キズのみで目立つアタリ、傷ありません。本当にお勧めできる一品。
◆光学 うすカビとくもりございますが、撮影には影響ない程度です。視認性に問題ございません。
というものだったが、早々品定めしてみると、外観の「小キズ」はFocus環のキズ。ちょっと目立つが、これさえなければかなりの美品だった。外装を清掃中、塗装剥がれが無かったので気が付かなかったが、ちょっと深めの打痕を発見。後日、機会があればFocus環だけは交換したいなと。
後日、それでニコイチ用を探していたら、何と5円という出モノがあった。製造番号も近いので、これはラッキーと思い落札した。競合する入札相手も現れない。値が値だけに相当ヒドイものだと思うかもしれないが、Filter枠の変形以外はそれ程悪くないモノだ。Focus環も綺麗なので早速交換した。
ここまでは順調で、何も問題は無かったが、先に落札した100円モノを清掃していると、レンズ中央にどうにも目立つ黒い点(汚れ、コバ、Coating劣化?)が表れ、これがどうしても取れない。
前側のLens Unitを外そうとしたが、これがまた外れないという意外な展開になってしまった。結局、プライヤーを持ち出し(これを持ちだしたら、もう再生は出来ない)、外そうとしたが、それでも外れなかった。前側のLens Unitはもうキズだらけである。
100円モノをベースにしようと考えていたのだが、逆に5円モノをベースにすることになってしまった。5円モノは絞り羽根にも問題があり、羽根の並びがおかしい。絞りがキチンと開閉しない。前側のLens Unitを外して絞りユニットを分解した形跡があった。
何と、絞り羽根を分解、清掃したまでは良かったが、羽根の組み込みで「最後の一枚の重ね組み」が出来なかったようで、ただ置いただけだった。おまけに洗浄痕が残って美しくない。
これを再度外して、再洗浄して、正しく組み込んだ。本来、100円モノの方が絞りユニットは綺麗なのだが、実に要らぬ苦労をしてしまった気がする。
最前のレンズは5円モノも100円モノもさほど変わらなかったが、最終段のレンズは明らかに5円モノの方が綺麗で、100円モノは清掃してもカビ痕が残り、すっかりソフトフォーカスになっていた。この点でも5円モノの方が良かったが、こちらもやはりカビ痕があり、結構目立つ。その他、100円モノは何故か絞りにClickが無いフリータイプ、5円モノはClick有りのタイプだった。勿論、5円モノのFilter枠(Name Ring)は変形しているので、ここだけ100円モノの方を採用した。従って製造番号も元(5円)No.418357から新しくNo.458832(100円)になった。そんな訳で、綺麗な部品を可能な限り5円モノに載せ替えて悪戦苦闘して何とか出来上がったのが今回の「C.C Auto Petri 55mmF1.8(Black)」である。
実はこの「55mmF1.8」には未だ続きがある。どんな顛末になるのか楽しみでもあるのだが、オールドレンズの魅力は底知れず、また尽きることがない。(Petriの55mmF1.8(White Version)へ続く)
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