2019年11月1日、秋も深まり平地の木々も随分葉を落とし始めた。北国では雪の知らせもチラホラ聞く。はや残り一か月で師走となるのがちょっと信じがたい。先月は台風、低気圧が接近し、何かと慌ただしい日が幾度かあって落ち着かなかったが、11月になって最初の日、穏やかな一日となった。空は雲一つなく、降り注ぐ日差しが懐かしいぐらいに暖かかった。微かに夏の匂いがした。
SONY α7Ⅱ/NIKON Micro-NIKKOR 55mmF2.8
昨日未明、沖縄では首里城の火災があった。リアルタイムに崩れ落ちる建物が画面いっぱいに映し出された。この時代、何処にいても瞬時にその場の光景が見えてしまう。多くの人が呆然とその光景を見ていた。昨日まで、沖縄の小高い丘にさん然と輝きを放ち、悠久の時間を得たかのように見えた首里城は、数時間の後にそれが夢か幻であったかのように跡形もなく塵芥と化してしまった。260億円という復元整備予算もさることながら、30余年の歳月を考えると気が遠くなってしまう。それも、近年完成したばかりだという。人間の活動の虚しさが思い知らされる出来事だった。
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