【秋探しⅡ】
これもまた古いレンズで、トリウム使用の後期より前(1964年)のもの。1964年は前回の東京オリンピック開催年、56年前ということになる。全世界で400万台以上を売り上げたベストセラー「SP」の標準レンズである。MountはM42と古めかしいが、一応「Super-Multi-Coated」である。今回はこれで、今年最後の紅葉を撮ってみた。
例によっていつもの薬師池公園なのだが、なんとなく里山の雰囲気があるような気がして撮ってみた1枚。
野津田薬師堂(普光山福王寺)、参道左に銀杏の巨木。銀杏の黄色い絨毯はまだまだ続く。あまり巨木すぎて気が付かないが、上には黄金色の銀杏の葉が満載。
いつものポジションだが、今回は趣向をこらして光を取り込んでみた。古いレンズの一般的な特徴として、これもまたフレアが立ちやすい。左下の陽光の反射(キラキラ)はそれらしく撮れているが、斜め上から中央の光の筋はどうだろう。
更に派手に入れてみたが、光のシャワーというよりもフレアもどきになってしまった。写り込んで様になるように撮るには結構根気がいる。それはそれで難しい。
最後に「これでもか」の紅葉。2020年最後の紅葉。Super-Multi-Coated TAKUMAR55mmF1.8発色は悪くない。しかし解像度はどうだろうか。拡大してみると、もっとキッチリ解像してもいいような気がするが、過大な期待というものだろうか。
ススキに合わせて撮ってみたが、拡大すると穂の綿毛が溶けたようになっている。部分的であれば、色の収差も考えられるが、そうではない。他の部分を見ると、それなりに撮れているので手振れということも無さそうだ。やはり解像度の低さがこの「やわらかさ」を生んでいるということなのかもしれない。
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