どうも調子が悪い・・・
と思って、めずらしく近くの病院へ行った父。
そこで撮ったレントゲンに腫瘍らしきものが数々見つかって、即、大きな病院へ・・・と言われて、母同伴で近くの市立の病院へ向かったところ、
「このまま入院です。」
と有無を言わさず入院となった父。
翌日に歯医者さんの予約を入れていたので
「明日からの入院にしてください。」
とお願いしても、NO!
そして、、、
血液検査の結果、通常の半分しか血がめぐっていないことが分かり、輸血が始まったそう。
ガラケーで、メールをうつのがあまり得意でない母からの連絡があり、会社で仕事をしていた私は、そのメールによって少しずつ状況を把握していきました。
次にきたメールで、
「じー、あい、えす、てー というのを調べて。お医者さんからインターネットに載ってると言われた」
と書いてありました。
仕事の合間にコソっと
GIST
と検索。
先の記事にも書いたとおり、
GIST = 消化管間質腫瘍
ガンではないけどガンのような病気であることが分かりました。
さらに、
- 粘膜にできるガンとは違って消化管の壁に悪性腫瘍
- 遺伝子の突然変異によって生じるもの
- 10万人に1,2人という比較的珍しいもの
- 転移、再発が多い
と、徐々に詳しいことを把握していきました。
これをきょうだいにLINEで報告。
すぐに既読がつきました。
それにしても、一番衝撃、いや、笑劇だったのは、
「10万人に1,2人」という確率の病だったこと。
「やっぱり変わり者だよね~」
「笑えないけど笑える・・・」
等々、3人でこのGISTという希少な病にかかった父のことをあれこれとやりとりしました。
夕方、私以外の家族は仕事を片付けて病院に到着。
管だらけで寝かされている父の姿を写真で送ってくれました。
そこから入院の準備のため、一旦帰宅。
でも、入院するのにいったい何を持っていくのか???
入院経験がほとんどない我が家では、戸惑うことばかり。
しかもこの時点で最低3週間は入院になるとのこと。
幸いに病院と家が歩いて行ける範囲なので、何か必要なものがあれば取りに帰れるし、スーパーもあるし、、、ということで、入院セットを準備したそうです。
私は6時まで仕事をしていたので、この日はメールと電話で状況を把握するようにしようとしていたのですが、たまたま家に父用に買ってあったパジャマ2セットがあったので、帰宅してそれを持って実家に向かうことに・・・
(父は着る物にうるさい人で、パジャマにもこだわりがあるため、たまたま近所のスーパーで見つけたものをまとめ買いしていました。)
実家の最寄り駅に着くと、もう9時過ぎ。
面会時間も過ぎており、結局父の様子を直接見舞うことはできませんでした。
ファミレスでおちあって、他家族とこれからのことをあれこれ話しました。
もしものことがあったら・・・
相続はどうする?
そもそも誰か知らせるか?
話をしていると、だんだん不幸が起こることを前提に進んでいきます。
だから時々、
「まだ生きてますから!!!」
と途中で中断して、そこで笑ったりして・・・
仲がいい家族だからこその会話。
あれこれと検査が1週間。
その後どうなるか?
全然見通しが立たないけれども、ほぼ手術は確定だよね、だから3週間は入院なんだよね、、、ということで心に留めて、その日を終えることになりました。
これまで祖母の入院はありましたが、それとは勝手が違って、主が重篤かもしれない状況で入院。。。
我が家にとってはこの先どうなるのか?という不安というかなんというか、うまく言い表せない状況となりました。
ただ、先にも書いた通り、こうして家族全員がその日のうちに集まってくる、一緒に協力して病気を見舞おうとする、そういう団結した気持ちが誰しもにある家族なことは幸いだなぁ・・・と思った次第。
つづく・・・