さて、あらゆる検査が行われて、入院10日目。
ようやく医師より説明が行われることが決まりました。
ネットでGISTについて調べたところだと、腫瘍の大きさによって手術の術式が決まります。
小さい場合は薬のみで済む、大きければ腫瘍部分を摘出。
最初から大きな塊が見つかっていたので、3週間の入院と宣告されて、当然そこには手術が含まれるのだろう・・・という予測はしていました。
ですが、それはこちらの勝手な想像で、医師からも看護師さんからも、治療方法は検査が終わるまでまったく説明がありませんでした。
そして、入院から10日間ほど経った日の午後。
担当医師2名、看護師、家族、そして同席したがらなかった本人が個室に入り、ディスプレイを見ながらの説明。
- レントゲン各種から、8cm大の腫瘍が胃の上部にあること。
- 胆嚢あたりに水がどっぷりとたまっていること。
- 脾臓あたりにも腫瘍らしきものが見えること。
おもにこの3つの問題を指摘されました。
そして、胃カメラの画像を見ながら、実際の腫瘍部位のことと血液が通常の半分になっている原因を説明されました。
腫瘍部分の変形で、そこから血液が流れっぱなしになっているとのこと。
もう1年以上はこの状態だったと思われるそうです。
そして、肝心の診断結果と手術について。
当初はGISTだと思われたが、病理検査で一概にGISTと診断することができず、めずらしい組織だったため、胃がんの可能性も捨てきれない。
しかも腫瘍部分が食道近くにある。
そこで、
- 胃は全摘出。
- 胆嚢の水を取り除く。
- 胆嚢摘出。
- 場合によっては脾臓の摘出。
この4つの手術を翌週すぐに行うことが伝えられました。
私自身、これを聞いて、特に驚きもせず淡々としていました。
GISTは希少ガンと言われ、その中でも診断が難しい組織が見つかった。
その方が"選ばれし"人・・・ということな気がして、変わり者の父らしいなぁ・・・とむしろ納得してしまうほどでした。
つづく・・・