わたしのあしあと - 2nd half -

私の人生の後半戦の記録です。突然降りかかった病気をキッカケに、与えられた私の残りの人生を楽しんで過ごしたい!

6時間弱の手術で摘出した臓器を見る

2017年08月16日 | 闘病家族

 朝9時に手術室に向かった父。

それから6時間弱。
執刀医の先生から、家族が呼ばれました。

そこに向かうと、、、
なにやら銀色の楕円型のトレイ(?)に摘出した臓器がガーゼにかぶせられてある模様。

そして、
「無事に胃と胆嚢とそこに貯まっていた水を取り出しました。」

と。
すぐに、ガーゼを取って、摘出した臓器を見せられました。

「見ますか?」
とも言われず、有無を言わさずに見せられた・・・という感じ。

まぁ私たちは、どちらかというと見たかったので、積極的に見せてもらうつもりだったので、気持ちが悪いからイヤだとか、そういう感情はありませんでした。
だって、レントゲンを見ながら説明された時に

「ここに8cm大の腫瘍があります。」

なんて言われても、画像だけじゃわからないですから・・・
それに、内視鏡で撮影した画像からも、何か異物があること、そこから出血しているような状態であることしかわからなかったので、いったいどうしたら身体の中でそんなものができるのか?それがガンとは違うものなのか、知りたかったです。

医師は胃を持ち上げて、


「身体が大きいから胃も大きいですね。
ここが食道とのつながりで、これが腫瘍部分です。」

と説明してくれました。

食道と胃ってこんなに小さな管でつながってるんだ・・・と初めて知る。

それから医師は、ごくごく普通の事務用のハサミを手に取って、切除した食道の部分からジョキジョキと胃を引き裂き始めました。
いとも簡単にジョキジョキと、胃は切り裂かれました。

おもしろい

裂いて広げたところに、8cm大の塊がありました。
8cm大よりも、野球のボール  みたいな大きさな気がしました。

その塊は、胃の壁から外にはみ出るような状態で、さらに塊と胃の壁の隙間に血がたまっており、そこから出血が続いていたことが分かりました。

続いて、胆嚢と水を貯めていた部分の膜を見せてくれました。
胆嚢は、親指よりももう少し大きい三日月形で、黒ずんでいました。
サザエなどの貝を食べる時に出てくるもののようです。
膜はかなりの大きさであること、つまり相当な水が貯まっていたことがわかりました。

場合によっては脾臓の摘出もあると言われていましたが、
「脾臓は大丈夫でした。残っています。」
とのこと。
脾臓を除くことで特に大きな影響があるわけではないそうですが、免疫力が低下するので、肺炎などにかかりやすくなると説明を受けていました。
「60過ぎたら肺炎球菌の予防接種を」
というCMが流れていますが、脾臓を取り除いた場合には、このワクチンを打つと聞いていました。

出血量は1000ml。
もともと入院時に貧血状態で3日間輸血したことから、輸血も行われたそうです。
この量が多いのか少ないのかは、素人の私たちにはよくわかりませんでしたが、入院時にいきなり輸血していることから、輸血に対するオドロキもありませんでした。

こんな形で手術が無事に終わったと告げられました。

つづく・・・