さいたま商工会議所新春懇談会で最近TV出演が多い
寺島実郎氏の講演を聞いて来た
氏は昭和22年、北海道生まれ
早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後
三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務所長
三井物産常務執行役員
現在、一般財団法人日本総合研究所理事長
多摩大学学長、(株)三井物産戦略研究所会長を務めている。
又、経産省、国交省の委員も務めて活躍されている。
講演のテーマは「世界の構造転換と日本の進路」
氏はまず、会社経営について語った
・我々は環境の子、経営者とは生きている時代を懸命に捕まえようとする。
故に経営とは時代認識のことである。
・氏がまとめた「時代認識と提言」
2015年新年号資料集を使って一見、訥々と
しかし内容は、切り口は鋭く、重いものであった
・まずアジアダイナミズムを正しく理解する必要がある
そうでないと時代が見えなくなる
もはや、パーヘッドGDPで日本がアジアの先頭ではない。
2013年の日本のPHGDPは3.8万ドル、注目すべきは
シンガポール5.5万ドル、香港が4万ドルに成ろうとしている。
日本はアジアで3位にまで下がってしまった。
・グレーターチャイナ(台湾、中国、香港)+韓国がポイント
日本は内向きに成っており、台湾から言わせれば
「日本に覚悟ができているのか?」と
・現在日本はリフレ経済、金融ジャブジャブで身の丈の倍の生活をしている
・片やドイツモデル、超緊縮政策で財政黒字化を目指している
・日本とドイツは物づくり国家であってマネーゲーム国家ではない
産業構造が似ているのに全く逆の政策をとっている
・氏はアベノミクスに対して、批判的だ
金融危機的臨界点が迫っているという
・「脱・工業生産力モデル」の実体化展望を拓くことが重要だ。
・サービス産業の高度化が不可欠
・その為の物語をつくる構想力が雌雄を分ける