旧中仙道から南浦和への間の田島通りではこの時期とても美しい空間で華やぐ。
まして今年はコロナによる外出自粛ムードでつい身近な所に目が移り、ことさらその素晴らしい光景に心が躍る。
今回はそんな気持ちにさせてくれるハナミズキとツツジについてアップしてみます。(4月25日 土曜日撮影)
ハナミズキ(花水木)はアメリカ原産で
日本の近緑種のヤマボウシに似ていることから別名アメリカヤマボウシと呼ばれている。
アメリカでは北アメリカ東海岸からミシシッピ川あたりまで自生していて
英語でDog woodといわれている。
花期は4月下旬から5月上旬で春真盛りの時期だ。
花弁のように見えるのは総苞で中心の塊が花序であります。
花言葉は私の想いを受けとめて下さい。
返礼、永続性、公平にする、華やかな恋だそうだ。
ハナミズキは街路樹として利用されることが多くなってきている。
市の木にしているのは蓮田市(埼玉県)、西東京市、
武蔵野市、静岡市、尼崎市、桑名市、佐世保市などがある。
アメリカの州の木ではバージニア州(木と花)、ノースカロライナ州(花)、ミズーリ州(木)だそうだ。
日本にハナミズキが入ってきたのは1915年。
1912年その当時の東京市長・尾崎行雄がワシントンDCへサクラを贈った際、
返礼として贈られてきたのが始まりで、全部で60本(白花苗木が40本、ピンク苗木が20本)で
日比谷公園、小石川植物園などに植えられた。
又、開花時期が近い為、ここ田島通りのように街路樹の低木樹として
ツツジがセットで植えられている通りが多い。
丁度それぞれが満開の時期になるとその通りから周りがパット明るくなりワクワクする通りに変貌する。
片やツツジはアジアに広く分布し、ネパールでは国花となっている。
日本ではつつじ属の中に含まれるツツジやサツキ、シャクナゲを分けて呼ぶ習慣がある。
県の木としては福岡県、県の花は静岡県、群馬県もレンゲツツジを県の花としている。
全国のつつじの名所は北海道函館市の恵山つつじ公園、東北エリアでは岩手県一関市の室根山、
宮城県気仙沼市の徳仙丈山。
関東エリアでは茨城県笠間市の笠間つつじ公園、青梅市の塩船観音寺、
文京区の根津神社、東海エリアでは熱海市の姫の沢公園等々沢山の見所がある。
ツツジとサツキは見た目も咲く時期もよく似ている。
微妙な違いは2つのポイントで見分ける。
ツツジは花弁や葉っぱが大きく、開花時期も早め。
サツキは小ぶりの花や葉を持ち、ツツジの後に咲き始める。
葉は一般的に柔らかくサツキの葉は硬くて光沢がありツルツルとしたさわり心地がする。
ツツジの葉の裏には毛が生えてふわっとしている。
この田島通りのツツジは白と濃いピンクと淡いピンクの色でグラディエーションされている。
他の通りのツツジの街路樹もこのカラーパターンが多いみたいだ。