今年初めての観劇。
三谷幸喜さんの新作『オデッサ』2/8 森ノ宮ピロティホール
…
いやもう、さすが!!!!
作品も役者さんも。
っていうか、やっぱり三谷さんの奇才っぷりが。
その独特な演出と台詞量を見事に演じた柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さん。
お一人でBGMをされた荻野清子さん。
字幕表示を生で操作される裏方さん。
すべての方々がまさしくプロで。
休憩なしの1時間45分。
夢中で観て、笑って、感心してました。
アメリカ・オデッサで殺人容疑をかけられた日本人(迫田さん)
取り調べをする現地の警察官(宮澤さん)
二人の通訳をする日本人の青年(柿澤さん)
迫田さんと柿澤さんの会話は同郷ということで「鹿児島弁」
柿澤さんと宮澤さんが二人で話すときは「標準語」(英語の吹替的な)
3人で話すときは「英語」と「鹿児島弁」が入り乱れる。
そして、英語が話されるときは後方に大きな字幕表示が。
この人間関係と言語設定が最初の15分ほど(体感ですが)で分かるようになってて。
そこからは怒涛の三谷ワールド。
言葉遊び、小ネタ、伏線、どんでん返し…
いやはやいやはや…
まさしく三谷さんが考えそうな内容なんだけど。
でも
「なんであんなこと思いつくの?」
って思わせる。
終わって冷静に思い返すとちょっと不自然な回収もあったけど、そんなのどうでもいいくらい秀作でした。
役者勢はホントうまい。
柿澤さんは…
実は私、あまりよく知らなくて(スミマセン)
「最近よく名前聞く人だなーー」くらい(スミマセン)
その方が圧巻でね…
標準語と鹿児島弁と英語を流れるように見事に。
一緒に行った友人も私と同じくらいの認識度だったので、公演が終わったあと
「あの人、すごかったねぇ。20代後半くらいかな?すごい若手だね」
なんて話していたのですが。(スミマセン)
調べてビックリ。
36歳、劇団四季出身…今年15周年…だと?
…
そういうことかーーーー
やだーーー失礼!スミマセンーーーー
そりゃうまいわ!
そして3人とも「鎌倉殿の13人」に出ていたのね。(←これまた観ていない笑)
で、最初にナレーションが入っていたのだけど、
エンディングでその方の名前「横田栄司」さんが出たとき
そこで観客がワッと湧いたんだけど。
なるほど、この方も「鎌倉殿」ファミリーなのねーー
なるほどなるほど。
今回の舞台は鎌倉殿ファンの人もたくさんいたのだろうなぁ。
いや~
柿澤さんも宮澤さんも…これからも三谷作品で重宝されそうだなーーー
(迫田さんはどこでもやれるバイプレイヤーだからね)
っていうか、三谷さんの慧眼がさすがだなぁと。
今回は久しぶりにいい席で観れまして(5列目センター)
やっぱあれだね。
演劇は近くで観れるに越したことないね。
よい観劇初めになりました