2008年9月3日はシングル『HANABI』のリリース日だった…そうです。(またも伝聞。笑)
『HANABI』といえばドラマ「コード・ブルー」の主題歌として登場したわけですが。
ドラマ自体が映画化だったり、第2(2010年1月~3月)第3(2017年7月~9月)とシリーズ化されたりで。
その都度この曲も使われ続いたこともあって、Mr.Childrenの楽曲の中でも知名度、人気度が高い曲です。
いや…そりゃ9年間も公に定期的に耳にしてたら…ねぇ?
私がこの曲を初めてライブで聴いたのは2008年のap bank fes。
ライブ初披露だったわけですが…うん。覚えてる。
♪ もう一回 もう一回 ♪のところ。
観客は人差し指を掲げブンブン振っていて…
「ああ、やっぱりこうなるのか」と思った(笑)
そして『HANABI』といえば、桜井さんの金魚の話。
飼っていた金魚の世話をする中での経験談が『HANABI』のDメロ ♪滞らないように~心であれたら♪ の歌詞に繋がったと。
恐るべし、桜井和寿。
とまあ『HANABI』だけでもいろいろ話はあるんだけど。
ここはあえてカップリングの話。
カップリングは2曲あって。
『タダダキアッテ』
と
『夏が終わる~夏の日のオマージュ~』
本来はカップリングは一曲だけでもいいのではという話もあったのに、
そう言われると「もう一曲つくりたい」となった桜井さんの負けず嫌い精神から『夏が終わる』が出来たという…
これまた桜井さんらしいエピソードが。
曲については
”夏が終わる時に感じる寂しさって、いったいどこから来てるのか?”と思ったら、
やはりその、期待していたものが期待以上でもなくて、
結局また、ありきたりな日常、ありきたりな自分に戻っていくという、
そんな夏の終わりだからこそ ”せつなかったり寂しかったりするんだろうなぁ” と思って。
だって。
というわけで、
この曲はそれこそ今の時期に聴くとズバリな感覚になる人も多いんだろうなぁ、と。 (←他人事。笑)
そして『タダダキアッテ』
これは初めて聴いたとき驚いたよね。
だって。
『タガタメ』なんだもん。
でも。
『タガタメ』じゃないんだもん。
聴こえてくるメロディーと歌詞はあの「タガタメ」。
でもメロディーは同じなのに「タダダキアッテ」はテンポよいカントリー調。
落ち着きと熱さを感じさせる「タガタメ」とは違って、すごく明るく前向きな感じがするのです。
タイトルの「タダダキアッテ」も無邪気さを想像させる感じになる。
聴き慣れた曲なのに聴き慣れない
なんとも不思議な感覚に。
これは何がどうなったものかというと…
原曲は「タダダキアッテ」の方だったけど、
そこに歌詞がついたことによって歌詞に寄り添った曲にアレンジされ「タガタメ」となった
という…生まれ変わり前のボツ曲というわけです。
で、なぜその原曲を4年を経てカップリングとして登場させたのか?
当時、桜井さんが雑誌インタビューでこう話しています。
「何でだったんだろうな…、でも、演奏する側の思いみたいなものを、そのまま伝えるんじゃなくて、
ポップソングとして、作品として、聴き手に完成させてもらう、というか」
桜井さん自身、漠然とした感覚だったぽいんだけど。
けど、アレンジだけでなく1番と2番のサビが入れ替わったりすることで
「タガタメ」とはまったく違う曲の印象を受けれて、楽しむことができた。
でも一方で、あの歌詞には「タガタメ」のアレンジが合っていることも再認識できたり。
「音楽って不思議〜 」ってなります。
うん。たぶん、こういうことなんだろうなぁ
ちなみにだけど。
「タダダキアッテ」にJENは笛の音を入れようとしたけど、桜井さんに「誠実さに欠ける」と指摘されてやめた
っていうエピソードが私的には地味にツボ。
*笛の音と「誠実さ」発言はDVD「HOME - in the field -」のエンドロール部分でみれます
というわけで。
『タダダキアッテ』はたま~に聴くと、いつでも新鮮に聴けて、且つニヤニヤしちゃう不思議な楽曲なのです。
ミスターさんからの後にも(たぶん)先にもない遊び心?というかリスナーファストの贈り物。
ある意味オススメです。