神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.330 「等距離」ってどういうこと?

2024-11-10 23:50:33 | 外出
(1)いよいよ国会が始まります。
 日本維新はもともと自民党よりももっと右寄りと見られていましたから、あの政党に立憲民主党との共同歩調を期待するのは難しいことでしたが、国民民主党は、全員ではないにしても、一部の人には多分の期待が持てると思いました。ところが、国民民主党が「等距離」を貫くという姿勢のようです。

(2)仮に、国民民主党に立憲民主党と協力する姿勢があるならば、首班指名で「野田」と書くことはもうとっくに決めていたでしょう。
 立憲民主党とは疎遠にしていて、先にドンドン自民党と政策論議を始めていることは誰でも知っていることです。それなのに首班指名で「等距離」ということは欺瞞です。
 これは、「石破」と書いても書かなくても「石破内閣」は誕生するわけですから、ムリして手を汚す必要はない、と考えているとみなければなりません。
 「等距離」は「石破内閣」誕生を黙認〔=消極的支持〕ということです。
 「等距離」は自公政治を批判した国民の期待を裏切りではないでしょうか。

    
     にら

【コレクション 107 昭和2万日の全記録】
 No.318『昭和の時代』を載せました。今日は昭和の2つ目です。
 昭和は1926年に始まり、1989年に終わりました。終わったのは約35年前ですから、下のパフレットの赤ちゃんでもかれこれ40歳でしょう。中学生の男女二人は、早ければもうおじいさん・おばあさんになっているかもしれません。
 写真の「昭和」というのは元号ですから、ふだんはそれ自体にこだわることを私はしていませんが、しかし、私にとっては、昭和の期間はこれまでの半生を占めていて、その間には善しにつけ悪しきにつけ、使い使わされてきましたから、何か特別に染みついたものを感じます。
 うしろの校舎も、今はもうチョットないレトロな雰囲気のものです。

    
 大きさはA4判8㌻です。A4判大の用紙4枚分の横長の用紙を、最初に左右から4分の1を折り込み、それを二つ折りするとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2㌻ 推薦文 組見本 
    *内容が細かすぎて、説明すると煩瑣になりますから省略して下に載せます。
     うまく取り込めていませんが、雰囲気はわかると思いますから、どうぞ。

   

 3~6㌻ 下に載せたような写真と推薦文・昭和社会世相年表。
      下には4㌻を載せました。このほかは、松下幸之助・田辺聖子・黒柳徹子・
      井上ひさし・俵万智・森繁久彌の各氏のもの。
   

 7㌻ 2㌻と同様の組見本
 8㌻ 装丁見本
    刊行案内 造本・体裁:AB判(257mm✕210mm) 
     全18巻・別巻平均336㌻ 定価2800円 1989年刊 講談社
 以上です。

 きのうは、14時半ごろに家を出て、多摩川の土手沿いを上流の高月まで行きました。
 東秋川橋を渡って秋川べりに出たころには、もう陽が傾き始めていました。
 1.上に載せたニラの写真はそのころ撮ったものですが、次のように藪の中にある野生化したものです。きれいです。

     
 
 2.それからしばらく歩いて釣り堀状の深い淀みのところへ行くと、今日は釣人の姿はありませんでしたが、小魚がよほどたくさんいるようで、ぴょんぴょんと跳ねて競い合って歓迎してくれました。残りは後日また載せましょう。

   

 3.ふと西の方を見ると、まだ16時をちょっと過ぎたばかりというのに、もう夕日が沈んでしまって、山際の赤くなったところに小さな金星が見えました。探してみてください。


 
では、今日はここで。
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No.310 あなた27日が見えますか?

2024-10-21 23:46:24 | 外出
(1)今日のニュースで、選挙の期日前投票に行く人が前回よりも少ないと報じていました。
 これは何を表しているのでしょうか。選挙の盛り上がりが感じられないからでしょうか。

(2) 確かに、裏金問題・統一教会問題・防衛費倍加・アベノミクスの失敗などなど、自公与党に投票することに対してためらいがある、ということは大いにあるかもしれません。公明党などは、自民党が裏金問題で非公認にした候補を推薦もするというのですから、熱心な支持者でも判断に困るということはありそうです。

(3) 一方、野党は、政権交代の絶好のチャンスのはずなのに、とくに立民は、前の時の経験を生かして「汚名?」挽回の絶好の機会なのに、それに向かって万難を排して野党をまとめ上げていく力に欠けるきらいがあります。戦略として、口ほどには勝とうという熱意が感じられません。「アベ政治を許さない」で頑張ればよいものを、あれこれと言って、中には自民党とどこが違うのかわからない政策を言ったり、逆に日米同盟を言ったりして、せっかくの機会を無にしているとしか思えません。

(4)もちろん、政権交代できたとしても、途中で抜けていってしまう政党もあるかもしれません。しかし、それでも、国民は政治が少しでも動かせたと、それなりの理解を示すのではないでしょうか。
 さてまあ、期日前投票の低調が何を意味するのか、私にもまだわかりません。
 きょうは、眼の調子もだいぶ良くなってきたので、それを考えながら、多摩川へ「眼ならし」に行きました。

(5)多摩川に着くと、すぐに西の空を米軍機が旋回して来ました。
     
   
 印象ではもっと大きく見えました。
 1960~70年代のベトナム戦争の時、ベトナム人民は米軍機を銃でも迎撃ましたが、多分それが可能なことを実感させる高さです。本当にうるさい。

(6)河川敷に出ると、今までにない光景が広がっていました。いつの雨が原因かわかりませんが、これまで草原になっていたところが洗われて、むき出しになっていたのです。

 1.上流方向です。向かって左が南で、八王子方向です。多摩川本流はこの左の藪を越えたところを流れています。正面に、下りの八高線が拝島方向に向かっているのが見えます。
    

 2.下流方向です。向かって右が南、八王子方向です。多摩川は右の藪を越えたところを流れています。正面の木の影に多摩大橋が一部見えます。
    

(7)目の治療の前の8~9月に来たときは、ここはいくらか湿地が見えましたが、雑草に覆われていました。それが、私の眼の治療中に洗い流されてしまったわけです。しかし、その流れから取り残されたこの一帯は、今はもう流れもほとんど小さくなり、池のようになっていました。
 1.水の中を見ると、閉じ込められたメダカぐらいの魚が、私の足音に驚いて右へ左へと逃げ回っていました。
    
 
 2.よく見ると、田螺〔タニシ〕のようなものも見えました。しばらく、じっと観察していると、触覚なのか、角なのか、突き出たものが見えて、眼の回復を実感しました。
     

 3.水は澱んでいるわけではなく、湧き水が流れ込んでいますから、かすかに流れがあります。実際、病葉〔わくらば〕がおもしろい影を水底に落として動いていました。
     

(8)それから、しばらく下流へ移動すると、湧き出た水が細く流れ込む所がありました。
 1.写真左の藻のところで湧いた水が、Y字状のところを下に流れ込んでいます。
     

 2.水がきれいなので、川底もきれいでした。じっと見ていると、ちょこちょこと動くものが見えました。海老〔エビ〕でした。多摩川の川海老です。
    

 3.じっと見ていると、もう1匹現われ、並びました。
     

 4.見ていると、あとから寄ってきたのが、イジメを始めました。
     

 5.どうなるかと見ていると、イジメではなく、仲好しになったように見えました。
     

 6.向かって下の方が左の藻の方に寄ると、上のほうのがぐっと寄って行きました。
     

 7.私は、多摩川を見に行きました。多摩川は波静かでした。
      

 8.途中、モンキチョウ?が目の回復を祝ってくれました。
      

9.それから、突然、ジャノメチョウ(ヒメジャノメ?)も見舞いに来てくれました。
       

10.しばらくして戻ると、「西部戦線異状なし」でした。
     

 (9)さて、選挙の行方や如何。
 残念ながら、まだそこまでは眼は回復していないようです。
     
      穂に昇る アリ有るを見る 風の中

 では、きょうはここで。
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No.305 国民をよく見るべし!

2024-10-16 22:24:01 | 外出
(1)選挙が始まり、きょうは自動音声の電話が2回入りました。
 一つは、東京25区の自民党候補のものでした。
 私は、よほどの都合の悪い時でないかぎり、一応は全部聴いています。きょうも聴きました。
 もう一つは、共同通信社の選挙に関するアンケート調査でした。
 私は、こういうものにもだいたい真面目に答えてます。

(2)でも、経済学をやり、財政学や財政史をやってきたものとして、そしてまた、大学でその一端を講義してきたものとして、自民党の政策を支持することはできません。
 政策を聴いていると、経済成長とか、財政再建とか、中央とのパイプとかいいますが、そもそも憲法を順守せず、財政規律を無視して財政を悪化させてきたのは自民党であり、それを支えてきたのは公明党です。もちろん、野党にも無責任なことをいう政党がありますが、それはいま措いて、自公政権で財政再建できるというなら、いまも進行しつつある悪化をまず止めて見せてはどうかといいたい。

(3)そもそも、今の財政悪化はもう1960年代からずっと続いていることです。この間、政権を担当してきたのは自民党であり、ここ何十年かは公明党との連立政権です。ですから、赤字財政は自公政権の共同責任です。財政赤字はずっと続けられてきたうえ、いまも進行していて、この先はローンが積み上がり、もっと悪くなることがわかっています。

(4)財政赤字を引き起こした犯人が、裏金問題同様、責任の所在をはっきりさせもしないのに、選挙になって財政再建をやるといっても信用できません。これまででも、大手企業の法人税を何度も下げて、億単位の配当利益のある高額所得者の所得税を下げて、その一方で高齢化社会の到来に備えるとか言って消費税を3%→5%→8%→10%とドンドン挙げて、防衛費をドンドン増額して今や教育費の2倍の8兆円にまで増やし、この先まだ増えるのです。そのために大学などの教育研究費は乏しくなり、授業料の値上げが取りざたされて、このほか、医療費3割負担とか、年金削減、年金支給年齢の引き上げなど、きりなく出てきています。

(5)そういうヒドイ財政の中で、いままでやってきた悪政やムダ遣いはそのままで再建を図るということになれば、その財源はどうすることになるか見え見えです。それは、結局、国民を困らせることによってしかできません。
 事実、先日、経団連が2025年度の「税制に関する提言」を発表し、この中で社会保障財源については消費税が有力な選択肢であるとしています。
 もちろん、最近は与党も政府も法人税の引き上げを言っていますが、財界から政策の「通信簿」をつけられていて、それによってパーティー券などの政治献金をもらっているのですから、無視することなどできません。となれば、要するに、消費税をもっと上げて(たとえば、15%とか20%とか)取る方を増やし、医療・年金・教育などの出す方を抑える、という今までやってきたことの継続しかないのは火を見るよりも明らかです。
 これが、この先は、被団協へのノーベル平和賞授与という世界中の注目を浴びながら、危機を煽って防衛費を増やし、核による平和に固執するという新しい段階になるわけです。

(6)まあ、自公両党が変わるか、政権交代するか、どちらかですね。私は、政権交代の方が現実的だし、スピードがあり現代的と思います。
 それにしても、野党は大丈夫かい?自公の焼き直し見たいのことじゃだめだよ。
 「アベ政治を許さない」だよ。
 もっと国民の状態をリアルに見なければ・・・!

    
     にら

【コレクション 93 大久保利通伝】
 大久保利通については、いくつも本や論文がありますが、これは大久保利通の最初の伝記といわれているもののパンフレットです。

    

 この大きさは、B5判、8㌻です。B5判の用紙4枚分の用紙を二つ折りし、さらにそれを二つ折りにするとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 推薦文 勝田政治 国士館大学文学部教授 
    1.勝田孫彌『大久保利通伝』の復刻に寄せて
     中見出し:明治維新の全過程を担う/歴史家勝田孫彌/本書の価値/再評価の機運
    2.勝田政治『大久保利通』(講談社)よりの引用
      (NHK「その時歴史が動いた」締めの言葉)
 5㌻ 目次
    刊行案内 体裁:A5判 全3巻2500㌻ 定価:4万円(予価3万円)
         発売:平成16(2004)年 380部 マツノ書店
 6~7㌻ 内容見本
 8㌻ 推薦文 山田兵庫 作家 甦れ大久保利通
       *下に載せました。お読みください。   
 
    

  以上です。

     

 きょうは、自転車で羽村まで約7km行き、東京都交響楽団のコンサートを聴いてきました。
 曲目は:
 1.モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲 K.492
 2.メンデルスゾーン:序曲<フィンガルの洞窟> op.26
 3.メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 op.90<イタリア>
 実によいムードでした。
 ちなみに、メンデルスゾーンは『舟歌』がいいです。

 帰りに、陶芸展もやっていたので見ました。良かったのをいくつか写真に撮りました。
 1.前田博作(花瓶):月に野ぶどう
     
     現物は落ち着いていてもっといい感じでした。

 2.小松麻子(皿):桜茶屋
     ()
      楽しい作品です。

 3.渡部清孝(茶わんセット):絵付けで遊ぶ
    
     お茶碗3枚・受け皿3枚のセットに鳥獣戯画が模写されています。
      ほかの観覧者あまり関心がないように思われましたが、
      私は気に入り、思わず「譲ってください」といいました。
    
 4.帰りに、水木公園というところを通ったところ、カバが逆立ちしていました。

    ()
     ワンダフル!

 5.帰ると、シジミチョウが待っていてくれました。
    
    もうお休みの時間のようです。

 では、今日はここで。
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No.217 枢密院会議議事録

2024-07-01 00:23:35 | 外出
【コレクション 8】

      A4判大 表紙とも16ページ

 刊行は、東京大学出版会によって昭和59(1984)年2月より毎月1巻ずつ配本とあります。各館8000円。平均440ページ。
 なお、このパンフは明治期の分の刊行を知らせたものです。この中に大正期・昭和期の分の刊行も予告されていますが、それについてのものは手元にはありません。

 さて、枢密院は、明治21(1888)年4月に創設された天皇の顧問機関です。
 議会開設前の時期に、まずここで、旧憲法・皇室典範・議院法・衆議院議員選挙法・貴族院令などの旧憲法体制の基本法令が決定され、その後は、昭和22年の新憲法施行に至るまで、旧憲法体制に関与しました。
 枢密院は天皇にのみ責任を負う機関として30名弱で構成され、議会と違って施政機関ではありませんが、審査案件は下記の諸事項に及びました。
         上記パンフレットより

 憲法や重要法律、戒厳令や重要勅令、国際条約・協定にまで及びました。そして、その権能は議会をはるかに凌ぎ、議会の「諮詢案に対する枢密院の不承認は、事実上天皇の内閣不信任の意思表示」とみられました。
 枢密院の会議内容は非公開でしたが、昭和49(1974年)以後は公開されるようになり、それを公刊したも時のパンフレットが上記のものです。
 内容は次のようになっています。
1.上記の表紙
2.東大出版会 刊行の辞
3.国立公文書館長 菅野弘夫 明治期元老の真剣な国政運営の軌跡!
4.国立国会図書館客員調査員 大久保利謙 明治憲法政治の解明に不可欠の資料
5.枢密院会議案件名
6.内容見本
7.枢密顧問官一覧(明治篇関係)
ほかに、カラー版の内容見本1枚(2ページ分)を追加挿入。
 以上合計16ページです。
 なお、枢密院で神足勝記や御料局の関係事項が審議された例として、明治44年に「世伝御料中解除の件」があります。

(1)きょうは、久しぶりに八高線に乗って群馬へ行って来ました。
 途中、ずっと進行方向左を見ていましたが、思いのほか合歓〔ねむ〕の木がありました。
 ここのところ多摩川の合歓を見て目が慣れていたからでしょう。数えてたら10本気が付きました。
 天気が曇りでしたし、車中から撮ってもうまく撮れませんから、数えるだけにしました。代わりに、多摩川のもので代用します。まあ、こんな感じです。
   
 
(2)八高線に丹荘駅があります。
 丹荘駅の南にある中新里青柳が祖母の生地です。祖母はそこで育って、対岸の群馬県藤岡市大塚に嫁ぎました。
 その丹荘駅を出ると、しばらくして神流川〔かんながわ〕に架かる長い鉄橋を渡りだします。わたってから、西に向かっていた車両が大きく北に方向を転換しだしますが、その時、正面にこんもりとした林が現われます。そこが土師〔どし〕神社です。そして、そこからちょっと右方向へ注意して見ていくと古い神社風の建物が見えます。それが史蹟の埴輪を焼いた窯跡です。
 もう一つ、車両が曲がり始めるころに正面の上を見ると、頂上が平の山が見えます。それが「タケの山」といって、私の「思い出の山」です。小学校5・6年の頃に2度上りました。
 車両が北に向かうと、左右に住宅や古墳が現われる中を走って、やがて街並みが見えだします。

(3)駅を出て歩いていると、きれいなサボテンの花が迎えてくれました。
    

(4)普段あまり出ないのが、列車にゆられ、人に会って、またゆられて帰ってきたので、くたびれてしまいました。でも、帰るとチョウが待ってました。
    

(5)それから、アジサイも。
   

 すぐに眠りましたが、まだ十分スッキリといきません。
 きょうはここまでです。では。
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