【コレクション 7】
B5判、表紙を含め36ページ。1980年4月発行。定価300円。
メキシコ万歳は、No.191で採り上げました。その時はこのパンフレットが出こなかったので、入場券だけを紹介しました。話の筋などは、検索で見てください。
パンフレットの内容は、次のようになっています。
1.随想 牛原虚彦 「失われたエイゼンシュテイン映画」
2.映画解説
3.作家研究
山田和夫 「エイゼンシュテインと「メキシコ万歳」」
利根山光彦 「エイゼンシュテインとメキシコの画家たち」
4.対談;エイゼンシュテインの思い出 衣笠貞之助。〔聞き手〕岩崎昶
5.セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の作品総目録
6.グリゴリー・アレクサンドロフ監督作品総目録
7.シナリオ メキシコ万歳
この映画は1931年にセルゲイ・エイゼンシュテインによって撮影されましたが、事実上放置され、1979年に当初予定の一部が未撮影のまま、完成されました。
この映画が岩波ホールで上映されたのは1980年です。いち早く上映されたことになります。その時の入場券は前に乗せました。チラシが残っていますからそれを紹介します。
B5判
エイゼンシュテインの作品は、池袋や飯田橋にあったの名画座で、戦艦ポチョムキンやイワン雷帝などを見ましたが、その中でも、メキシコ万歳は、大土地所有制・地主制からの解放運動の難しさをリアルに描いて、その印象は強烈でした。
(1)沖縄の事件、被害者には気の毒ですが、日本の政府の対応はなんとも屈辱的です。
これまでにももう何度も同様の事件が繰り返されてきたのに日本の司法が十分に及びません。
PFAS問題では、汚染源と疑われているにもかかわらず、立ち入り調査など難航しています。
憲法違反の自衛隊が、米軍の指揮の下に入って軍事行動をする事態になっています。
その他、私のところなどは、横田基地からの飛行機・戦闘機の飛来、立川基地とのヘリの往来などに伴う騒音がしばしばあり、落下も危惧されています。米軍や自衛隊に守られているというよりも、その存在自体が不安やキケンの原因になっています。
防衛費もすでに年8兆円です。国民一人平均8万円の負担、4人家族なら32万円です。
(2)『御料局測量課長 神足勝記日記』(JーFIC)にも時々出てきますが、私はいま『進退録』を調べています。すると、どの人も途中で休職や退職(のちに復職)します。なぜかというと、「一年志願兵」とか「充員召集」とかいって、要するに軍人になるわけです。
中には、昔のことなので、小学校を出てすぐには就職する人もいますが、その場合は、給仕くらいしか見つかりません。すでにその程度ではすぐには使い物にならないので、すぐには思い通りの就職先が見つからないため、とりあえず入隊ということもあります。つまり、就職先兼ハクをつける機会だったわけです。そして、そこで自分に付加価値を付け、新しい人間関係を作って、除隊後に次の就職先にありつくわけです。あるいは、軍隊経験も在職期間に換算されて昇給の材料とされました。
これには、過酷な試練に耐えた証として社会的に認知されていくということもあったでしょう。たとえば、戦前も『職員録』というのが発行されていました。国家公務員や地方公務員の年々の職員名簿ですが、これを見ると、その人の軍隊での階級が必ず肩書きとして記されています。
(3)もっとも、同じく御料局(にちに帝室林野局)でも、大学出は将校(尉官)として、農林学校は現場の指揮官(軍曹など)、それ以下は上等兵なら良い方とでもいうように格差があります。
指揮官としての訓練のために徴兵される人がいる一方、農林学校卒業後、一年ほど支局の出張所に赴任したくらいで徴兵されて、満州を転戦してから南方へ送られ、そのままレイテ島で「名誉の戦死」という人もいます。
いま、戦争の米軍の指揮下に自衛隊が入りました。今後、アメリカの一翼となっての戦争の危険性が高まれば、自衛隊員の希望者が減るでしょう。その欠員はどうするのか。いないでは済まされないというこわもての主張が出て来るとすれば、あるのは徴兵です。怖いですねえ。
(5)だいぶ話が違うと思われるかもしれませんけど、私は、人手不足だからといって、やたらと実習生だとか、研修生だとかいって、ヒドイ条件で外国人(だいたいアジアの途上国(貧困国)の人)を入れる姿勢を見るとき、あれは体の良い徴兵ではないかと心配して見ています。
どうして?
「政府の無策を、社会的弱者を駆り出すことで穴埋め(切り抜けようと)する」からです。
いま、それに疲れて犯罪に走る「外国人」が増えてませんか。
太陽光の銅線を窃盗する・・・、あちこちの空き巣狙いをする・・・、「知恵を働かせて」サギをする・・・。「食えないから」、苦肉の策として犯罪に走る。深刻です。
「ヤスモノ買い(安易な外国人導入)の、銭(日本国民の給与水準引き上げの機会)を失い」。
(6)きょうは、午後から陽が出たので、多摩川へ合歓の木の花を見に行きました。
バッテリーがなくなるまで撮りました。では、1枚だけ。
(7)帰りに多摩川べりによると、青年がバーべキューをしていました。
すると、突然、ひとりが、「イッキ、イッキ」と言い出しました。
これは大変と思い振り向くと、別の一人が、
「ダメダメ・・・、アブナイ、アブナイ」と。
安心してまわりの藪を見ていると、ケムリが漂う横の植え込みにテントウムシさんがいました。でも、テンは左右に大きく1個ずつでした。
いい日でした。では。
空に雲あれ 雲には乗れぬが 夢は託せる