神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.294 反帝新聞

2024-09-29 06:07:50 | 時評
(1)自民党の総裁選が終わりました。
 終わったので、もう過去です。全国であの9人が「一場の大見え」をきりましたが、それももう「風と共に去りぬ」です。
 フタが開いて、推薦人に寝返られたことが分かったという人もいたのですから、いま少し自重して、「9人のドングリ」でなく、「7人のサムライ」にしたら、さぞかし議論のテンポも上がったでしょうにねぇ。

(2)しかし、あの「大見え」は、そもそも政権党のそれも幹部ばかりなのに、なぜこれまでに実現できなかったのかを考えれば恥ずかしくて言えないことなどなどを、他人事のように未解決の課題として語ってました。いままでやる気がなかったのに、この際何かを言わなければならないから捻り出したみたいな・・・。でも、それももう終わりました。だから、「きのうのことはもう忘れた」、「明日のことはわからん」としゃれて、何もなかったかのように振舞うでしょう。
 もっとも、かなり危険な本音も言ってました。これは忘れてはいけません。要注意です。

(3)いつもそうです。わかっちゃいるけど、いつもこうです。な~んでか。
 それは、政策を国民に対する公約として掲げて、その実現のために一丸となって努力する政党ではないからです。全国の「有象無象」というか「名士」の「寄り合い所帯」の政党だからです。群馬では「デージンドン〔大臣殿〕」という言葉を聞きましたが、元は地主か何かの人の2・3世とか、あるいは、この頃は役人が地域代表として担ぎ出されて集まった政党だからです。
 その点では、最近の公明党の党首交代の方が近代的です。自分たちの目指す方向を実現するのにふさわしい人を話し合いで選定・決定してました。それも、自党内部のことにマスコミまで動員して大騒ぎするようなことをしていません。マスコミもなぜか党首公選といった批判や騒ぎもしませんでした。

(4)つまり、自民党は選挙前と選挙後では別な政党なのです。強いて言えば、選挙前は「自民党」かもしれませんが、選挙後は「自分党」に変身するのです。
 前に、国民には2種類があると書きました。「95%の勤労者国民」と「3~5%の高額所得層(と大資本)」です。選挙前は、国民は「95%」の方、選挙終了後は「3~5%」の方になるのです。これは、党内の選挙でも、一般の国政選挙・地方選挙でもほぼ同じです。

(5)そうしていま人事に入っています。これを見るとよくわかりますが、一致団結とか、挙党体制とかいうものの、それは表向きのお題目で、実態は、国民生活や、防災や、平和やではなく、勢力争いです。論功行賞や駆け引きです。すでに、岸田・菅ラインが浮上し、麻生ラインは沈没の気配とか・・・。
 言い過ぎましたか? そんなことはありません。言い方が少しヘタなだけです。

(6)あすから、またしばらく隠遁します。置きみやげとしてとしてコレクションから一つどうぞ。
【コレクション 86 反帝新聞】
 これは、メモがありますが、「1984年4月11日」集めたものです。40年前です。 When I was young, I had many dreams! おっと!
 このパンフには恩師の宇佐美誠次郎先生の推薦文があります。先生は、何処にどういうものを書いたというようなことを、よくよくのことでもないと話されない方でした。それを偶然いち早く発見して嬉しかったという思い出の一点です。多くのゼミ生でも気付いた人は少なかったのではないでしょうか。もちろん見せました。
 大きさはB5判4㌻です。
 自慢のものですから、マルマル載せて手間を省くことにしました。ゆっくりどうぞ。
   1㌻


   2㌻


   3㌻


   4㌻


 どうでしたか? やっぱり、負けて泣いてるのではだめですよ。

(7)お見舞いが来ました。
1.どなたかわかりません。毛が少ないので、私より高齢かも・・・?? 
   

 いままた思い出しました。むかし、法政大学の一般教養科目の生物を担当されていた高主武三先生がおられました。ちょうどこういう風貌でした。
 先生曰く:最近の人間はけしからない。
   お父さんが赤ちゃんに哺乳ビンで乳を飲ませてる・・・。
   哺乳類は、お母さんがおっぱいをフクマセル飲ませるから、哺乳類というんだ・・・。   
  (ウん、明解!)
 
2.右の大きいのは「アカヘリサシガメ」というようです。
  中央にテントウムシがいます。
  左手前の青い実は、だいぶいじめたツルのようです。ごめんなさい!
   

3.鳥ではありませんが、ハチドリみたいにして蜜を吸っています。
   

4.ヤブになるのでだいぶイジメましたから、つぐないにもう1枚。
 ツルとはいえ、かわいいものですね。
  

 では、ここでしばらくお暇をいただきます。
 〽きょう~のひは~ さよう~な~ら~
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No.293 石破氏総裁に 

2024-09-28 05:07:51 | 時評
(1)自民党の新総裁に石破茂さんが選出されました。
 これについて、政治評論家や各社の政治部記者が論評を加えています。その代表的なものは、「最終的に議員は次の総選挙で勝てる人を選んだ」でした。

(2)多分そうだろうと私も思いますが、しかし、裏金問題や統一協会問題などから逃れるための「選挙管理内閣」だけというなら、立候補者9人のうちには、林官房長官、上川外相などの「比較的」上品な感じの人もいました。その中から、高市氏でも小泉氏でもなく石破氏に落ち着いたのには、立憲民主党の次の代表に野田氏が選出された影響が大きいと思います。

(3)野田氏は、破れたりとはいえ、安倍首相と渡り合った元首相です。その野田さんに面と向かって対抗できる人は、「風格」の面からみて、9人の中では石破さんしかいないと思ってました。実際そういう論評を載せている政治学者もいます。もちろん、これは石破さんを持ち上げているのでなく、ほかの8人と比べてというだけのことです。
 自民党が、裏金・統一協会問題など、これまでの政策に行き詰って、逃げの一手で石破さんに頼るだけのことですから、これを逃がしては政治がきれいになりません。

(4)政治や経済をフィーリングで語るのはダメですが、こんどの石破氏選出で、議員はかなりが〔選挙対策という〕フィーリングで動いた、そう見ました。
 
(5)さて、サイコロは振られました。
 石破氏は日米同盟・軍事強化を言っています。地方とか国民の生活とかも言っていますが、この両立は極めて難事です。これをどう止められるかは、国民の自覚と努力に架かっています。
 一方、野田氏も保守・中道派です。日米関係も言っています。
 先日発表された野田体勢は勝ちに行くことを考えた人事と見ましたが、しかし、立憲民主党の党内事情も複雑で、どこまで国民の支持が得られる政策や度量の大きさを示せるかにかかっています。政治家として持論は大事、しかし、国民の声がいちばん大事。国民を思え!

(6)「アベ・キシダ政治を許さない」この点で主導権を発揮できるか・・・。憲法を守れ、戦争法をやめよ、軍拡・武器輸出をやめよ・・・。ことはそう簡単ではありませんが、これなしには日本国民の生活は守れません。
 どちらの声が国民により届くか。伸るか反るかのところへ来ました。

(7)落穂拾いをしておきます。
1.25日の検査の帰りに昭和記念公園脇で見たキノコ。
    

2.我が家の朴の切株から15㎝くらいの大きなキノコが出ていました。
   

3.かわいいシジミチョウ
   

4.やさしいチョウ。
 これは、ヒメアカタテハと思っていたら、アカムラサキというチョウにも見えます。
 私の命名はアバウト。ご容赦あれ!
   

5.ナミアゲハ。きょうは横から。
   

6.きのうの散歩で見たカワイイ花。もちろん別です。
   

7.同じく。
    

8.公園の木
   

 では、ここで。

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No.292 袴田さん再審無罪

2024-09-27 07:33:34 | 時評
(1)静岡地裁が、1968年に発生した殺人事件について、袴田巌さんの再審無罪を言い渡しました。注目されたのは、証拠として争点となった衣類についての判断ですが、これについて、裁判では「捜査機関の者の捏造の外には想定できない」との判断を下しました。
 事件から58年、死刑確定から44年、筆舌に尽くしがたい長い日々をご苦労様でした。
 この上は、検察は控訴せず、事件を自ら見直すべきです。

(2)兵庫県斎藤知事は、辞職でなく、失職しました。要するに、この人は事の本質がまだ理解できていない、あるいは、シラヲキッテいます。
 県民は、この怒りをよりよい知事を選択することで示してもらいたい。

(3)使用済み核燃料が柏崎刈羽原発から青森県むつ市の中間貯蔵施設に搬入されました。この貯蔵は最長50年ですから、現存の大半の人々はもう「千の風」。万一の場合、どう責任を取るのでしょうか。
 六ヶ所村もそうですが、下北半島の一帯は、大半が「旧御料地」です。人が少ないところが、「公的なゴミ捨て場」に選ばれやすい・・・。

(4)私の目の調子は良いですが、まだまだ「謹慎の身」。でも、きょうはやむにやまれず、一言ずつだけ書いておくことにしました。
 世の中、弱いものがくじければ、強いものが「国民のみなさま」とかいって偉そうなご託宣をのたまう機会を与えることになります。そうすると、弱いものはもっと嫌な思いをさせられます。
 庶民は忙しいのが身上、ですから多くはできませんが、損して元々、何か一つでいいですから頑張りましょう。
 私の場合は、広津和雄の「散文精神」、金子兜太の「アベ政治を許さない」です。

(5)武蔵村山のイオンへ運動を兼ねて出かけました。
 お花屋さんの店先で、ジャノメチョウ?に遭いました。
    

(6)散歩から帰ると、ナミアゲハが待ってました。
 まだ羽化したばかりで、ピカピカです。
    

(7)散歩の途中で、お花を見ました。
 カワイイですねぇ。うちのカミさんもね、50年前はこんな感じでしたよ・・・。〔事実誤認の可能性もあります・・・。〕
    
 
(8)庭にヒガンバナが芽吹きました。
 むかしは「墓場の花」とばかり思ってうとんじていたのに、このごろは待ち遠しいです。歳のせいかもしれません。
 時間があったら、No.81と83もみてください。どちらも私のお気に入りです。
    

 では、ここで。
 
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No.291 番外4

2024-09-25 05:25:14 | 時評
(1)きのう、散歩に出て古書店に立ち寄ったところ、『日本の野草・雑草 低山や野原に咲く471種』(日野東解説、平野隆久写真、成美堂出版、2010年)があったので買いました。これでだいぶ間が持ちます。
 それにしても、日本という国はおもしろい国ですね。「こんなのないだろうな」と思うのが、たいがいあります。平和なればこそですね。

(2)立憲民主党の野田体制が固まりました。あれは、野田当選の論功行賞もあるでしょうけど、政権奪還を企図した人事と見ました。
 そのためには、忘れてはいけないのが政策です。
 国民は、全国的に震災・災害に疲弊しています。そこへ物価高、賃金・年金の目減り、貧富の格差拡大が進んでいます。この点で国民の支持を得られる政策を打ち出せるかどうかでしょう。「ここがロードスだ、ここで跳べ!」。

(3)要点は、金子兜太さんが残した「アベ政治を許さない」です。
 なかでも欠かせないのは、2015年9月19日の戦争法以降の軍事化をやめるといえるかどうかです「防衛費を教育費の2倍に拡大」という岸田内閣の置き土産、ムダな軍事をやめずに政策をいえば、結局は国民に自己負担〔消費税増税〕を強いることになります。

(4)実際、自民党の9人の候補者は日米同盟優先です。ですから、教育費の2倍に膨らむ軍事費削減を言いませんし、口々にいろいろなことを言っても、財源がありませんからその政策は絵に描いた餅です。まあ、口約束です。しかし、当選する1人はそれを実行するわけです。とすれば、それは国民に自己負担〔増税〕を押し付けることでしかできないでしょう。
 これはナンダイ! でも、ずっとこんな体たらくでやってきたんですね。
 目を細めて見ているとよくわかります。

(5)きのうも紹介しましたが、私は見舞客に励まされています。
1.庭に出たら、ヒメアカタテハが足元にすっとまりました。
    

2.その横に、先日の大雨でまたペア・キノコが出ていました。
   

3.それから、シジミチョウ、これはヤマトシジミというようです。
    「石の上にもシジミチョウ」
   

4.バッタさんがバッタリやってきました。
 あなたは何バッタ? クルマバッタ・・・? 返事がありませんでした。
    「道を気をつけるように」とだけ言って去りました。・・・。
   

5.そうそう、ぴょんぴょんショウリョウバッタさんも来ました。
   

6.新しい兄弟です。
 この兄弟は、卵・孵化〔ふか〕・3齢幼虫・〔脱皮して〕4齢幼虫・5齢(終齢)幼虫・蛹化〔ようか〕・羽化〔うか〕と成長するのだそうですが、写真の右は5齢幼虫、左は3齢幼虫のようです。弟はもうすぐ脱皮し、あんちゃんは蛹になります。
   

5.シソ
 なんにも云わないけど、シソが元気です。花もきれいだし、佃煮にすると😋です。
   

 きょうは検査日です。ではここで。
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No.291 番外3 

2024-09-24 05:02:59 | 近況
(1)23日、八王子市(高尾)まで墓参してきました。
 「死者が生者を捉える」という有名な言葉がありますが、「私有財産の問題とこの墓地問題が人間に取り付いてきたこと、これらがかなり先まで人間を悩み続けさせるだろう」と、見えない目をいっそう細めながら考えてきました。

(2)私有財産問題は、年明けからの能登の地震や災害を見るとわかりますが、結局のところ衣食住の問題であり、人間の本当の自由の問題がいつ解決されるかということに関わります。

(3)前にも書きましたが、「アダムスミスの自由」と、こんどの「自民党の総裁選候補者の自由」は違います。どちらも「資本の自由」を射程に入れたものではありますが、スミスの自由は「封建的束縛をからの自由」を唱えたものです。いわば「敵は封建社会」です。
 これに対して、9人の候補者がどれだけ意識しているかはともかく、「自民党の候補者の唱えている自由」は、「勤労者国民を保護するために築いてきた福祉社会制度からの自由」、つまり「敵は勤労者国民」です。
 ウソだというなら、その証拠に、各候補ともいろいろと発言していますが、ずっと政権党の幹部だったのになぜ今までに実現できなかったのかと問えばはっきりします。その前に、政権党の主だった人たちが言っていることがバラバラというのは、そもそも政党として情けない。

(4)国民には2種類があります。「裕福な3~5%の国民」と「カツカツの95%の国民」です。ですから、政府や与党が「国民」といった場合、このどちらを指しているか要注意です。
 たとえば、政府が「国民の要望に応える」と言ったとしても、あなたが入っているかどうかわかりません。しかし、政府や財務大臣が「国民のみなさま」といったときは必ずあなたも入っています。それは、増税などで負担が増える時だからです。
 
(5)政府や国家というのは、結局、私有財産をめぐる諸問題をどう解決するか、それをめぐって形成されているものです。そして、国民がどういう人をヨシとして選んで、選出された議員がどういう行動をとるか、その一つ一つが突き詰めれば、それぞれの私有財産に行きつきます。
 たとえば、マスコミにはスポンサーがいます。政治家にもスポンサーがいます。でも、たいがい「大口のスポンサー」の声が優先されます。「人数が多い方」ではありませんね。「資金力の大きい方」です。忖度できなければ? 「自由」の身となるのみです。

    
     百日紅の実とシジミチョウ

(6)そうそう、墓地でした。
 一面の墓苑を見渡すと、あちこちに立札が見えました。何が書いてあるかと思って近づいて見ると、1年以内に連絡がないと「無縁墓」となって改葬処分される旨の警告でした。
 管理料は年間3000円だそうですから、銀行口座から自動引き落としにでもしておけば、かなり長期に墓参をしなくても済むはずですが、それもできないのか、やるようなつながりが希薄になっているのか、しばし考えてしまいました。
 そのお宅も、元はどこかの寺に先祖代々の墓を持つ檀家はだったはずです。それが、どういう契機・理由かで「檀家から自由」の身となったものの、墓が必要となって墓を造ったところが、結局、放棄というかたちでしか自由になれない・・・。

(7)はて、あなた自身はどうなる。どうしてもらいたい?
 霊を信じない人や、儒教のように「死後の霊の行くへ」を問題にしないまでも、「思い出」をどうするか。
 墓でなく、碑を立てても、知る人がいなくなり、先祖崇拝もないとなれば・・・。どうしますかねぇ。
 
 ではここで。

 相変わらず見舞客が絶えません。ありがたいことで、毎日飽きることがありません。
 すべてご近所の皆さんです。芳名は控えさせていただきます。
(1) 
    
      
(2)
    

(3)
     

(4)
     

(5)
     

 多謝!多謝! 


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