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神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.449 トランプ地震

2025-04-03 23:17:19 | 雑評
(1)先日も書きましたが、人間は、ほかの動物のように外的環境に適合・適応しようとするだけではもう生存すら維持できないまでに人口が増大し、生活が複雑に発展してしまいました。

(2)テレビ番組に「ポツンと一軒家」というのがあります。見るとわかるように、あれは、人間社会から隔絶された原始生活や自然生活をしているわけではありません。逆に、住んでいるところが人里離れているところというだけで、生活用品・食品などの生活手段は十分に都市生活を持ち込んでいます。
 かつて小野田さんという残留日本兵が終戦を知らずにルバング島で生き延びたということがありました。イギリス人のガリバーのことを知っていますが、その小野田さんも、一部は自力で必要なものを作り、一部は現地調達して可能な最新の技術や生活を企図したわけです。

(3)もっとも、都会の生活者の多くが、出来合いの製品の中から自らの都合に合わせて選択しているだけ〔つまりカネの力だけで生活している〕という場合が多いのに対して、地方や人里離れて生活する人の中には、何らかの機会に習得した技術を持っていて、都会人よりも先を行く水準の人を見ることもあります。
 しかし、個々の例はいまおいて、全体としての社会を考えた場合にいえることは、全員が直接・間接にこの経済の中で生産に従事しており、それによって収入を得て、その収入で自らが生産したものを買い取って生活しているということです。

(4)ところが、この社会の内部を見ると、誰かが作ったものを誰かが買ってくれるから成り立っているのに、言い直すと、社会全体としては、生産者(大半は勤労国民)=消費者(大半は勤労国民)ですが、個々に見た場合には、たとえば同じ自動車でも、A社の自動車とB社の自動車というように互いにしのぎを削っています。これは、A社ならA社が、必要とされる自社の車の台数をアンケートでも取って調査してから生産するわけではなく、経験的にこれだけ売れるだろう、こういう性能やデザインのよいのものを作ったから、他社のものより売れるだろう、というような希望的観測で生産販売をおこなうために起こることです。

(5)もちろん、なにがしかの市場調査をやっているはずですが、それでも完全には把握できません。ですから、できるだけ自社の車の製品を知ってもらえるように宣伝・広告に努めます。この経費がバカにはなりません。しかし、そういう努力にもかかわらず、自社製品の市場性が判明するのは、「売れてみて」ということになります。

(6)売れなければ、ムダなものを作ったことになりますが、それはともかく、なぜそうなるのかというと、この社会が、一方では全体としては生産者—消費者として依存しあっているのに、その一方では各人がバラバラに私的所有をして、ばらばらに生産しているから、ということがあります。

(7)残念ながら、こういう矛盾をどうしたらよいのか、一致できるまでの議論を見ていません。これは国内的にも国際的にもそうです。その結果ひずみが大きくなって、とうとうトランプ地震が起きました。
 いまトランプ氏にどんな理論があるのかよくわかりませんが、とりあえず「トランプ氏の身勝手」といっておきましょう。そして、必要なことは、ミャンマーの地震同様、被災者の救済に力を注がなければならないということです。
 それには、われわれが賢くなって「科学と団結を勝ち取る」ほかに手はありません。

 
  昭島市市街の桜(3月30日):もっと豪華になるはず・・・。

【コレクション 206 戦後社会運動資料】
 やはり、運動は大事です。しかし、上が長くなったこと、パンフ自体が大きく内容を説明しきれないことなどのため、内容が概観できる1・4・7㌻を下の載せてほかは割愛します。
 このパンフはA4判24㌻です。A3判の用紙6枚を重ねて二つ折りしてできています。 
 全体は
 1㌻ 下に掲載
 2㌻ 刊行の言葉 法政大学大原社会問題研究所
 3~4㌻ 推薦の言葉 8名
 5㌻ 推薦者 84名
 6~7㌻ 刊行資料案内 下の掲載
 8~23㌻ 各新聞雑誌内容紹介
 24㌻ 刊行にあたって 法政大学出版局
         1㌻


         4㌻


         5㌻

 以上です。
 今日はここで。

    
     多摩川のオタマジャクシ(3月27日) 

   
    オタマジャクシ(3月27日)
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No.448 もと先生

2025-04-01 23:38:59 | 雑評
(1)下に載せた「復刻にあたって」(寺崎昌男)に「日本の近代学校教師のメンタリティを知る大きな手がかりを見出すことができよう」とあります。

(2)この点、御料局・帝室林野局に入局してくる下級職員の履歴を見ていると、小学校を出て一時教員をやったという経歴を持って入局してくる下級職員がけっこういます。このことから、御料局に入ってくる人は、それなりに成績優秀者だったということも言えそうですが、これはいま措いて、その教師には、師範学校を出た正教員もいましたが、地方での多くは受業生・訓導・準訓導・代用教員などでした。

(3)しかし、彼らは、教育実習とか、教員としての基礎知識を身に着ける養成期間を経ることなく、在学中に成績がよかった程度のことをもって頼まれたり、抜擢されて教壇に立っただけのようです。
 そして、もともと教員志願ではありませんし、経験も乏しいデモ・シカ教師ですから、常に転職先を考えていて、より良いところが見つかれば、年度の途中でも短期間で転職した例が見えました。

(4)ちなみに、明治後期には、日露戦争で徴兵されて戻ったところが、戦後不況などもあって職にありつけなかった人が多数いたために、『就職案内」という斡旋本がすでに刊行されています。その中には、「自己営業の企業」ではない「資本なしの職業(月給取り)」として次のものが順にあげられています。
  1番目「各学校の体育教師」
  2番目「小学教員」
  3番目「普通文官」
  4番目「陸軍録事〔書記などの事務〕」
  5番目「森林主事〔山林の巡視・調査・庶務〕」
  6番目「通信事務員」
  7番目「税関監吏」
  8番目「巡査」
  9番目「台湾総督府の警部及警部補」
 10番目「看取」
 11番目「車掌及運転手」
 12番目「船員」
 13番目「貴衆議院守衛」
 14番目「大臣官邸門衛」
 などがあげられています。全部を載せる必要はなかったかもしれませんが、ともかく、おもしろい。見られるように、教員は1・2番目、筆頭に揚げられています。
 ちなみに、5番目ですが、山林局に一度に入って国有林の監視役人になり、いくらか山林の知識を得てから御料局に入ってくる人も結構いました。この点はまたいずれ。
 
(5)教育は、臣民教育というような為政者の側からみた教育の一方で、デモ・シカ教員の目から見てみる必要もありそうですね。
 今日は、タブレットと紙の教材のことを書いたところ、長くなりすぎて、結局削りましたから、少しバランスが悪い・・・。
 
(6)わたしは、教育は、タブレットや電子機器ではなく、紙の本や辞典をメインに使ってやるべきと考えています。このことはまたいずれ書きます。

   
    多摩川べりで(3月30日)

【コレクション 205 小学校】
 このパンフの大きさはB5判4㌻です。B4判の用紙を二つ折りしてできています。
 全体は、
 1㌻ 下の掲載
 2㌻ 下に掲載 ここに寺崎昌男「復刻にあたって」と「第1巻第1号の表紙」があります。
         これで概要がわかるかと思います。
         なお、「巻頭より」の後半が途切れています。
 3㌻ 2㌻と同様なので略
 4㌻ 刊行案内 造本:B5判 総頁:約16,500頁 揃定価:590,000円 
         1995年 大空社
         1㌻

  
         2㌻


 以上です。
 今日はここで。明日はお休みします。

   
    アケビ
 
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No.447 切り開く

2025-03-31 22:49:03 | 雑評
(1)このブログのNo.136の辺りで、人間の頭ほどの化石2個とその破片を菓子箱10箱分くらい見つけて収集してあることを書きました。
 見つけた当初は、大発見かと勢い込んでせっせと拾い集めたものですが、その後、博物館などへ問い合わせて、結局、あれは投棄物であること、モノは中生代の珪化木だろうこと、しかし、どこのどの地層から出て来たものか不明なので、趣味の置物程度の価値しかないと引導を渡されてしまっています。

(2)しかし、投棄者の愚かさを思う一方、化石には思い出があるので、今も机の下に大事にとってあります。
 欲しいムキがあれば差し上げるつもりですが、なければないで、脳卒中でも引き起こして倒れでもしたとき、リハビリを兼ねて研くのもよいかと・・・と、思ったところ、だいぶ前に切り倒した朴の木の幹もかなり残してあることに気づきました。これは、よしんば脳がイカレても、右でも左でも手が機能したら、甚五郎の気分で刻むつもりで、家族の反対を推しきって取っておいたものです。
 朴の木と化石があれば、手持ちぶさたということはないなと自嘲・・・。

(3)実際、当の発見場所には今も投棄小石、家庭菜園の土、ブロックなどが増えているのがわかります。ヒドイもんですね。
 要らなくなると、運動場へ来たついでに、あるいは来たふりをして、捨てちゃう。もっとも、モノだけでなく、昔は、いやつい最近も、子供を捨てちゃったなんてのがありました。オット! 
 これはこの社会の病弊ですね。物欲の一方、無用になると身勝手に投棄する。自分の都合しか考えない・・・。これは、モノに支配された人間の、モノからの逃避です。

(4)27日に多摩川へ散歩に行ったら、河川敷にバイクが見えました。

    
     乗り捨て:多摩川
 なんだ、河川敷まで乗り入れたのか。「勝手なヤツがいるな」と思いつつ近づくと、乗り捨てで、すでにナンバー・プレートもなく、投棄を警告する札がついていました。
 下取りの手数料を払うカネがなくて投棄したのか、人のバイクを盗んで乗り捨てしたのか、なんとも疎ましいことです。   

(5)よく「鳥のように自由」といいます。
 でも、トリだって「衣」も「食」も「住」も、もちろん人間の生活条件とは意味が違うけど、「自由」とはいえません。存在に規定されます。外的条件に適応すべく姿や行動を変えます。「勝手」には生きていません。彼らの生存は「適合」できるかどうかにかかっています。
 しかし、人間の生存は過酷です。もはや「適合」だけでは生きられません。「切り開く」のでなければ、道がありません。なぜなら、社会をつくって、そのつながりの中で生きるしかなくなっているからです。だからこれに反することを続けていては成り立たなくなります。どんな小さいことでも、人間を破滅に追い込むような核兵器や戦争でも同じです。「勝手なこと」を続けていては人間としての道はありません。

       
     空行くサギ

【コレクション 204 世界民族言語地図】
 この本は、「世界・・・の民族や言語の特徴や系統を地域ごとにまとめ」られたものです。
 本の概要や刊行案内が、下の1㌻目に書かれています。
 パンフの大きさはB5判8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を最初に左右から4分の1を折り込み、できたものを二つ折りにしてできています。
 全体は、
 1㌻ *下に掲載
 2・7㌻ 推薦のことば
  山内昌之 東大教授 21世紀の民族問題を理解するために最高の監修者による最高の書物
  宮岡伯人 大阪学院教授 言語・分化の多様性と彩をとどめた、ことによると最後の地図?
  千野栄一 和光大学学長 百聞は一見に如かず
  梅棹忠夫 国立民族学博物館顧問 人間にかかわる諸科学の研究者に不可欠の書
 3㌻ 解題・編者・監修者・翻訳者略歴 
 4~6㌻ 組見本 4~5㌻のアラビア半島の言語地図 *下に掲載 
          6㌻ ボルネオ島の言語地図
 8㌻ 目次・地図リスト
        1㌻


          4㌻        5㌻

       同色の中の区分けは方言です。
 以上です。
 今日はここで。

    
     アケビ:白・紫のところが雄花・雌花です。
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No.444 教訓にはなるかな!

2025-03-28 00:52:06 | 雑評
(1)山林火災、現場はどうなっているのでしょうか。宮崎県は終息のようですが・・・。

(2)明日から雨が降るようですが、その雨は10mmとか30mmといっていて、どれほど効果があるのか心もとない。いまの時代に雨乞いは変ですが、しかし当事者の胸の内は雨頼みの心境なのではないか。まだ人工降雨という話は聞きませんが、なんとも歯がゆいかぎりです。

(3)先般の大船渡の山林火災以降だけでももう何日も火災のニュースを見ました。
 見ていて思ったのは、やはり子供の頃に出った火災のことです。これについてはちょっと前に書いたのでダブりますが、もう70年近くも前のことです。
 あの頃は、私が育った群馬県藤岡市には常備消防署がありませんでした。いまのような常備消防署ができたのは、小学校に上がってからの1~2年生の頃に、いま消防署がある宮本町に新設されと思いますから、昭和33~4(1958~9)年です。
 その以前のことはわかりませんが、私が記憶しているのは、祖母の実家の公民館に、江戸時代以来の喞筒〔ポンプ〕車がありました。これは、大八車の上に水桶とシーソー式の喞筒が載っているだけのものです。

(4)火事が発生したとわかると、誰かが火の見櫓に上がって半鐘を鳴らします。一方、消防団がポンプ車を引き出して消化に向かいます。しかし、シーソー式のポンプですから水圧が足りず、ホースを長くするには限界があります。水も、まだ水道はありませんでしたから、鶴瓶〔つるべ〕井戸からくみ出します。しかも、今のようなポリバケツはなく、金属製のバケツがあったと思いますが、まだ木の桶も現役でしたから、それで水送りをしたわけです。
 近くに農業用の用水路がありましたが、それができたのは、その火災より前だったか後だったか記憶がありません。

(5)オット脱線しかかりました。
 そういう遅れた状態でしたから、火災が発生して初期消火に失敗してしまえば、発生元はまずまあ全焼は免れません。ですから、火消しというものの、延焼を防ぎ、できる被害を限り小さくするというしかなかったのではないでしょうか。
 
(6)何が言いたいかというと、火災が発生すると、もちろん消化もしますが、それよりも延焼防止策を取り、同時に、周辺住民は避難してしまうのではなく、家財道具家から運び出して避難させ、藁屋根から吹きあがって落ちてくる飛び火を自力で防いだということです。
 小学校1~2年生だった私は、叔父や叔母が運び出して来る家財道具の間に濡れ雑巾を持って消したものです。

(7)あの火災のニュースを見ていると、火が近づくと、避難指示のアナウンスがあり、周辺の住民の皆さんは安全なところへ避難して〔させられて〕、あとは、「プロ」の消防署や消防団に任せろとなっているようです。しかし、その消防団員は、出来合いの地図で現場確認をして消火活動をしています。机上で消化を指揮しているようです。市の消防団員が恒常的に近隣の山を踏破しているならともかく、そういうことは聴いたことがありませんから、ほとんど現場を知らない。そういう人たちが、現場を一番よく知っている近隣住民を避難〔=排除〕させておいて机上で活動している。これでは実地・演習と変わらないのではないでしょうか。

(8)そうして避難解除になって戻ってみたら、我が家は丸焼けになっていた。家財道具など残せなかったとただ涙を流すだけ。いったい現場を一番よく知る人を排除しておいてよいのか。装備が向上して技術が備わってきて、それに過信していないか。もちろん人の犠牲は減るだろう。

(9)そもそも、地震・台風〔突風〕・火災など、なんでも行政のアナウンスで避難させるのでよいのか。
 ふだんは「自助」といいながら、危険が迫ったとだけ言って住民を避難させるのは、住民に被害が出た場合の行政責任の回避にすぎないのではないか。
 火災の時は、「自助」の本領を発揮させるときなのではないか。

   
    道に椿:かの花も 苦しきことのみ多かりき
       山本周五郎「五弁の椿」の主演女優、みな愛しい。


【コレクション 201 マルクス経済学レキシコン】
 きちんとしたことをやるには時間がかかります。
 学者も、当世は、何本論文を書いたかと点数計算されて、自分を失っている向きが多い。
 若い人でも、文科省の補助金をもらって、それに併せてせっせと論文を書いて出版しているのを見ます。
 じっくりとやらないでは、よいことにはならないでしょう。まあ、「点数を稼いで、就職先さえみつかれば安泰」という向きには言うことはありませんが、・・・。
 今も昔も、『資本論』わかんな~い!は正常。わかったふりとか、ましてや「間違っている」なんていうのを面白がって読むのは、怠惰の極み、何もわかっていないからです。

 このパンフは、A5判12㌻、A4判の用紙3枚を重ねて二つ折りしてできています。
 下には、1・2・10・12㌻を載せました。
 全体は
 1㌻ 下に掲載 
 2㌻ 下に掲載 
 3~7㌻ 各巻の内容紹介
 8~10㌻ 解題 大谷禎之助 『マルクス経済学レキシコン』と久留間先生
 10㌻ 久留間鮫造 下に掲載
 11㌻ 本文組み見本
 12㌻ 刊行案内 A5判 6万8千円 1995年 大月書店

  12㌻                  1㌻


           2㌻


        10㌻

 以上です。
 今日はここで。

   
    〽庭のサンシュウの~ :はじめて見ました。
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No.443 現実から学ぶべし

2025-03-26 00:11:14 | 雑評
(1)山林火災が深刻です。
 でも、よくよく考えてみれば、深刻なのは、こういう事態に対する危機管理ができているように思えないところです。

(2)地震や津波について、阪神淡路、東日本、能登などで大きな被害を受けたこともあってやや取り組みがあるように見えます。でも、遅いでしょ? それに、かなりは置き去り・・・。
 台風、氾濫、防風・竜巻などもいくらかできていますか?

(3)今日のニュースで、横浜だったか、アパート(マンションかな)の1室が焼ける火災があり、そのために消防車など38台が駆けつけて2時間かかって消化したと報じていました。
 1室に38台で2時間なら、あの山林火災にどれだけが必要でしょうか?

(4)それだけではありません。消防車が来ているのに、ホースが届かないとか、水圧が足りないとか、消防車が入っていけないとか、という会話を団員がしているのが聞こえてきました。
 そうして見ている前で、山林だけでなく、建物・住宅にドンドン火が移って延焼していきます。
(5)災害というのは、都道府県とか、市区町村とか、さらに国境と関係なく起こるものです。行政界とはかかわりなく起こるものです。ところが、ニュースを見ていると、いつも災害の当事者(県・市・町・地域)だけがあたふたしているように見えます。

(6)きのう、自衛隊が米軍と一体化して動く方向がまた強められました。しかし、危険なのは軍事に力を入れることです。周辺国のどこも、訳もなく日本に軍事を仕掛けてくことはありません。もしあったとしても、ともかく外交に徹することを貫けば、これまで同様に軍事はいらないことになります。
 仮に何かがあって米軍が日本を守るといっても、被害ゼロを想定していませんよ。一定範囲に被害や犠牲者の範囲におさえる、というだけです。
 ついでにいえば、もし撃ち込まれて悔しいからといって打ち返せば、全面戦争になります。そうすればもっと犠牲や被害が増えます。それなら、打ち込まれても、外交に徹する方が被害はずっと少ない。
 そもそも軍隊は国民を守らない。関東軍も、沖縄戦もそうでした。いまのミャンマー見てください。ああいうものです。

(7)オット!
 しかし、災害に言葉は通じません。防災といってできるのは、被害をできる限り小さくする工夫だけです。それには、過去の被災から得られた教訓に基づく想像力によるしかありません。
 必要なことは、緊張を高める軍事を辞める決心をすること、軍事を縮小・解体して予算を確保し、プロの防災組織を作ることです。 
 いつまでもドロナワではいけない。本当に歯がゆい、ね!

       
    今年も咲きました。名前は?

【コレクション 200 明治前期全国村名小字調査書】
 神足勝記は、御料局に入局前は地質調査所で全国の地形調査に従事していました。しかし、その箇所は、御料地の測量事業に携わる前のことなので、『御料局測量課長 神足勝記日記』(J-FIC)ではやむなく割愛せざるを得ませんでした。ここは神足が御料局へ入局するにようになる重要な経歴ですから、ぜひ必要と考えたわけですが、結局、代わりに神足が残した『回顧録』から当該箇所を取り込んで「第1章 御料局入局前」とすることになりました。これで、辿った県名だけは残すことができることになりました。
 詳しい経路は、平凡社『日本歴史地名大系』の付図を利用して、宿駅名や村名をマーカーで着色してありますから、この部分の日記本体ともどもいずれ紹介できることを願っています。

 今日のコレクションは、その古い地名に関するものです。
 このパンフは、B5判6㌻に、別巻分の1枚(裏表2㌻)が挟み込まれています。
 前の方は、B5判3枚分の横長の用紙を、最初に左から3分の1を、ついで右から3分の1を折り込むとできます。
 全体の体裁は、 
 1㌻ 下に掲載
 2㌻と3㌻の半分を下に掲載 ここも下に掲載しました。
  ここの「刊行のことば」を読むと、原資料の所在の実態を知ることができます。
  下半分は、「全巻の構成と収録調査内容」です。「刊行のことば」を取り込む際に一緒にスキャンしましたから、参考のために削らずに残しました。なお、3㌻後半も同様の記載内容です。
 4㌻ 本文内容見本
 5㌻ 関連広告
 6㌻ 刊行案内 全6巻 B5判 600~1350㌻ 
         定価1万8千~3万9千円 1986年 ゆまに書房 
 
         1㌻      


    3㌻         2㌻

 
 次に、挟み込みの1枚です。
 これについては、
 表側を下に載せます。このうちの丹羽基二氏をお読みください。上の「刊行のことば」と併せて読むと、この文献の貴重さがよくわかります。
 なお、裏側は、内容見本です。


 以上です。
 今日はここで。明日はお休みします。 

   
     紫がきれいでした:八王子の「道の駅」で見たミヤコワスレ?
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