神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.417 藪の向こう

2025-02-24 00:16:26 | 雲霧
(1)『御料局測量課長 神足勝記日記』(J-FIC)に続く作業は、文献収集も整理作業も全体として順調です。これはうれしいことですが、そのためにどうしてもデスクワークが多くなり、運動不足になります。そこで、きょうは昼食後に思い切って出ました。といっても、雲が多かったので、足が向いたのは、結局、近くの多摩川です。

(2)最初に見たのは、いつもの八高線鉄橋の川下にある水たまりです。
 川海老がいるかな、メダカは、と見てまわりましたが、水もよどんでいて見つかりませんでした。でも、代わりにつぎの写真が撮れました。オタマジャクシの卵でしょうか?
    

(3)ここのところ雨が少ないせいか、水たまりも痩せてきていて、ほかには目を引くものがありませんでした。それで少し下の方に目をやると、サギと小鳥がエサ探しをしていました。サギは何度も水にくちばしを突っ込み、小鳥はちょこちょこと動いてあたりをつついていました。
     
 でも、カメラを向けていることがわかると、警戒してどちらも飛び去ってしまいました。

(4)仕方なく水際にしゃがんでまた水中を覗き込もうとしたとき、多摩川の本流の方で何かが動いたのがわかりました。女の人でした。ここへ来る途中、川沿いを下へ歩いていく女性を見ましたが、その人のようでした。
 何をしているんだろうとみていると、やおら立ち上がって、上に着ていたものを脱ぎました。コートはすでに脱いでいて、その下に来ていたものを脱いだので、ビキニのような姿が見えました。
 一瞬、「今は夏だったか」と錯覚するような景色でしたが、すぐに座って何か操作をしているようでした。
 白内障が無事に治ったとはいえ、枯草の向こうのことなのでよく見えません。そこで、カメラを向けて拡大して撮ってみました。それが次の写真です。
     
 
 これでわかったのは、この人が、枯草の向こうでカメラを据えて自分の下着姿を撮っていたらしいということでした。

(5)あまりのハプニングに、一瞬は「この寒いのに飛び込み」とも思いましたが、すぐに「感動の目で」デジカメの画面を通して覗いていると、なんと、立ち上ってピースサインのしぐさをしながら全身を映し始めました。
 写真か動画かは不明ですが、女性はしばらくそうしてましたから、もちろん、私がその風景を撮る時間的余裕が十分にありました。
 このブログに何回も載せましたが、押すだけの簡単なデジタル・カメラで撮った月面写真でもくっきり鮮明に見えるのです。というと、見てみたいという向きもあるかとは思いますが、それをここに載せるのは不健康に過ぎます。ここは、撮影者の「特権」とご理解をいただくことにしましょう。
 というよりも、目下、昭島警察に通報したものかと思案中です。
 というのは、この時、もちろん下半身もビキニ状態でしたが、胸元にも下の腰の辺りにも「pumaマーク」が見えます。つまり、下着だったようですから・・・。無粋?うーん!

(6)その後ですが、この人は、私の「盗撮」に気づくと、あわててコートを羽織るや川下の方に行ってしまいました。それが次の写真です。向こうに多摩大橋が見えます。
    

(7)それから、私はまた水中を見てアチコチと移動していました。
 ところが、しばらくして、前に鵜がいたあたりを見渡すと、そこからいくらも離れていないところの草叢でまた撮っているのが見えました。さっきより大胆でした。
 やがて、「妨害」されることなく撮れたとみえ、画像確認をしていました。
     

(8)でもね、写真をよく見ると、この人、髪を女性のように長くして、コートも女性用を着ていましたけど、写真に写った体形はずん胴で、二の腕は太く、あそこは男性ぽく、さらに、髪にやや隠れているとはいえ、顔はアジア系ではなく、欧米系と見えました。
 この人の去り行く後ろ姿です。
 後ろ姿も、乗って帰って車も女性用?と見えましたから、本当に女性かも・・・?
    

(9)長くなりました。
 いったい何の目的でこういう撮影をするのでしょうか?
 プレゼントのため? 
 販売のため? とすると、どういうルートで?
 その理由は?
 生活のため?滞在費のため?送金のため?貢ぐため?
 
 う~ん!「藪の向こう」に見たことです。

   
    きのうの夕空

【コレクション 174 田沼武能写真集 カタルニア・ロマネスク】
 きょうは、田沼武能〔たけよし〕さんの、スペイン・カタルニア地方に残るキリスト教芸術を追った写真集です。
 パンフレットの大きさは、A4判4㌻です。A3判の用紙を二つ折りしてできています。
 下には、1㌻目と、田沼さんの自薦文と経歴などが記された4㌻目を載せました。組み本装丁も出ています。これについては説明を略します。
 2㌻と3㌻は見開きで、上半分に内容紹介写真、下半分に次の2氏の推薦文があります。
  推薦文:堀田善衛 カタルニア美術館前館長 神の家
      柳 宗玄〔やなぎむねもと〕 美術家 秘境の芸術とそこに生きる人びと
       1㌻

     写真は「全能者イエズス・キリスト、カタルニア美術館」

         4㌻

 なお、読みにくいので書いておきますが、本の大きさ:タテ290×ヨコ305mm、内容はモノクロ図版132㌻・本文48ページ、定価6800円、1987年12月刊、岩波書店
 以上です。
 今日はここで。

    
     庭の山茶花
 
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No.101 「国益」のツケ

2024-03-06 23:51:28 | 雲霧
   

 どうもイヤな予感がします。
 今日、テレビで参議院の予算委員会を見ていたら、岸田首相がまたも戦闘機の共同開発に参画することが「国益」になると発言しました。このままでいくと、日本製の武器や戦闘機で人が死ぬ日がやがて来ることになります。つまり、日本が「死の商人」になるのは時間の問題ということです。
 戦争ばかりでなく、「儲かればいい」という「悪徳商人の発想をしないのが日本国憲法の基本精神」と思いますが、もう与党は「国益」=「儲かればいい」という発想なのでしょうか。
 たしかに、ロシア、イスラエルほか、あちこちでコワモテの政治が幅を利かせていることは確かですが、それに力で、しかも「国益」をかざして対抗するのではいかにもサモシイ。

  

 2015年に例の戦争法が通過して以降、もう何でもありになってきて、防衛費は過去最高になっています。10年前は4兆円台でした。これが年々増えて、昨年度は6兆8000億円(約7兆円)、ことしはもっと多い・・・。

 財政学の講義でよく話したことですが、財政学が嫌われる理由として2つあげられます。一つは用語がやたらと難しいこと、もう一つは金額が大きくてつかみにくいことです。
 そして、冗談まじりに、この二つはどちらも、国民が財政に近づくのを妨げますから、財政を担当する側からすると都合がよい。そこで、金額はともかく、用語をわかりやすく改めようとは得てしてしない・・・と説明します。
 そのうえで、こう言います。
 日本には人口が約1億2500万人います。そこでいま、簡単化のために、これを1億人として計算すると、
  1兆円=1,0000,0000,0000
  1億人=     1,0000,0000
 つまり、1億円は国民一人当たり1円の負担。1兆円は国民一人当たり1万円の負担。4人家族ならば4万の負担。防衛費7兆円は一人当たり7万円、4人家族ならば28万円の負担。こうなります。
 もちろん、税金のかかり方は政策によって違いますし、こんどのパーテイー券問題のように税逃れする人や企業があるとか、合法的に免税される個人や企業がありますから、実際には上の平均よりも多かったり少なかったりしますが、ともかくこれでおよそはつかめます。

  

 多摩川へよく弁当を食べに行きますが、ふだんは非常にのんびりとできていいです。
 右岸(南側)の八王子市・日野市側でも、左岸(北側)のあきる野市・福生市・昭島市・立川市側でも、ジョギング・サイクリング・散歩、野球・サッカーなど、老若男女がそれぞれに楽しんでいます。
 私はだいたい一人で、川べり近くに座って弁当を食べ、ボーッとするだけです。

 ところが、この近くの福生市・昭島市には横田基地があり、立川市には自衛隊の駐屯地があります。そのため、横田基地から飛び立った練習機が周辺の市街地の真上を旋回したり、南の方から飛来した戦闘機が爆音を立てて通過していきます。一時間もいれば3~4回は普通です。時には(自宅で)、夜の9時過ぎに1時間に10回飛来して旋回して戻るということもありました。
 基地があることによって、周辺住民はむしろ危険なのです。神奈川県では墜落して母子が亡くなったこともありますし、昭島市でも部品が落下したなどの事故があります。住宅街の真上を飛来したり旋回するなど米国本土でも許されていることでしょうか?
 それだけでなく、米軍の駐留経費を日本が「思いやり予算」として負担しているところがあるわけですから、ナンダイ、複雑です。
 その金をもっと国民の生活向上に使ってほしいものです。
 そもそも、アメリアでは、危険防止のためといって所持する銃による事故が、銃による犯罪に負けないくらい大きい。基地問題もそれと似た側面があります。「避ける努力をすべき危険」のために「国民が日々の危険にさらされている」のが現実です。ちょっと割り切れませんね。

  

 「国益」って何でしょうね? 「国」ってなんでしょうね?
 「国民みんな」なんてことはないです。「国民のうちの誰か」なんですね。
 
 「パーテイー券」 みんな揃って わしゃ知らん
     









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