神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.450 守られない「友好国」!

2025-04-05 00:32:11 | 時評
(1)今日は、終日、ここのところの新聞を読み、テレビのニュース番組を追い、検索をして終わりました。
 今日の結論は、またまた、要するに「アメリカから日本を守れ」です。

(2)これは、もちろん「鎖国」のような対応をせよということではなく、どの国に対しても、自立した国として外交関係・貿易関係を築く必要があることを、これまで「友好国」とか「同盟国」とかいってきたアメリカが自らそのことを証明してみせたということです。

(3)誰でもよく知っているように、アメリカは「年次計画」などを作成して、長期的・計画的に日本に対して様々な要求をしてきました。その中には、今回と同様の高関税を自動車に掛けるなどのことがありました。そのために、日本の自動車産業は関税の低いメキシコなどの周辺国へ生産拠点を移すなどの対応を迫られました。

(4)そういうことと並んで、今まさに日本で起こっているコメや穀物などの農産物の輸入を迫りました。日本の政府(自公政権)はこれに屈して、補助金まで出して減反政策を強行し、その結果、食料自給率はカロリーベースで40%を切って低下しています。小麦は85%、大豆は90%以上、肉類47%、乳製品 38%、果物60%を輸入に頼っています。
 日本の農耕地の豊度は高く、耕地当たりの生産性も高いですから、国内的にも国際的にも自然条件や気象変動の影響を受けやすいは食料確保をに努めることは、林業や漁業も併せて安全保障上の重要事項です。
 仮に、今度のことで対抗措置として日本がアメリカからの輸入農産物に高関税をかければ、アメリカの農業が打撃を受けますが、それよりも、日本の国民の食生活にも大きな影響が出ます。

(5)最近、郵政の話が出ました。これもアメリカの金融資本が200兆円といわれた郵貯・簡保資金を狙って民営化がやられたといわれていますが、郵便の株を買い戻して「国営化」の話が出ています。あの政策は、先例としてドイツで失敗だったことがわかって元に戻そうとしているときに、批判を無視して実行したものでした。

(6)いま政府は歴史的な事態に対応を迫られています。
 ここで大事なことは、アメリカがとった関税政策が、これまでの「敵対国」にだけとった政策ではないということです。世界を相手にしたものです。その多くは「自由貿易」の友好国でしたし、少なくとも日本は自ら「友好国」と称してきた国です。その友好国日本はこれまでにも何度もアメリカの要求を飲まされてきましたし、今度もそうです。

(7)「友好国」なのに守られない? 
 なぜそうなるかというと、「自立しない友好国」=「従属国」だからです。少なくとも日本はそうです。経済的に大国になっている日本のはずなのに、これまでも都合悪くなると、オヤブンのアメリカに「煮え湯を飲まされる」、その連続でした。友好国だから煮え湯を飲まされ続けるのです。ヤクザの親分が機嫌が悪いと手下をぶん殴るのと変わりません。
 そうなる理由は、一言で、「日米安保」があるからです。そのもとで「友好国」なんていっているからです。ですから、課題は、「安保廃棄の政府を作れるか」にかかっています。

   
    近所の花桃(4月3日)

【コレクション 207 白樺】
 このパンフの大きさは、B5判6㌻です。
 全体は、
 1㌻ 下に掲載
 2~4㌻ 推薦 阿川弘之 むせ返るような同人たちの息吹き
         紅野敏郎 「白樺」万歳
      全巻の構成
      執筆者一覧 この箇所を下に掲載 
      挿画作家一覧
 5㌻ 復刻にあたって 岩波ブックセンター 1987年12月ほか
    「發刊に際して」から 
    創刊号目次裏の言葉
 6㌻ 刊行案内 復刊見本
    体裁:菊判 全160冊 総頁31,000㌻ 付録別冊「解説・総目次」
    定価:合計48万円 岩波ブックセンター 1988年1月刊

           1㌻ 

        このデザイン者は有島壬生馬のようです。
           下の2~3㌻の下段左に同じデザインのものがあり、有島壬生馬とあります。

           2~3㌻

        執筆者に浅川伯教・巧兄弟の名が見えます。
        上下は各号の表紙。この挿絵が魅力的です。下の6㌻にもあります。
         
          6㌻


 以上です。
 今日はここで。明日はお休みです。

    
      西の空(16時頃)

     
     西の空(16時半頃)見る間に雲が消えていき、北側は青空になりました。

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No.432 信義に悖る

2025-03-13 23:18:13 | 時評
(1)きょう、変だと思ったことが3つあります。
1.一つは、石破首相が高額療養費制度の負担費ひき上げ問題で自らの判断間違いを認めたことです。
2.二つ目は、自民党が杉田水脈議員を今夏の参議院選の候補者に公認したことです。
3.三つめは、自民党の西田参院議員が「新たなリーダーを選び直さないといけない」と言い出したことです。
 このうち、1.2はこれから注目されることですから今は措いて、3.について一言書いておきます。

(2)西田氏の発言の内容は、いわゆる「石破降ろし」です。
 曰く:石破首相は昨年の衆院選で負けていて「国民の審判が出ている」、「その方を看板に参院選をやることはありえない」と。
 う~ん!これは多分正論です。

(3)しかし、私が興味を引いたのは、この是非ではありません。
 何かというと、自民党は3月9日に第92回党大会を東京都内で開催しています。その際、「立党70年記念大会」ということで、石破首相が今度の参院選を「天王山」と位置づけて先頭に立って奮闘すると述べたばかりだということです。

(4)西田氏の党大会での対応はいま措いて、総裁をどうするかは自民党内部の問題です。もちろん、与党の総裁は日本の首相に選出されますから、国民にとって無関係とはいえませんが、誰を総裁に選ぶかは自民党内部で議論すべきことです。
 どんな会社でもサークルでも、社員やグループ員が、マスコミや部外者に社長や代表を辞めさせろなどと言い出すことが認められるのかどうか疑問です。どんなことでも仮に問題があるならば、しかるべき場で手続きを踏んで提起したうえでそれにもとづいて議論し、結果を公表する必要がある場合には、広報やその担当者を通じて発表(公開)するのではないでしょうか。
 公党の組織の根幹に関わる事項について、議員とはいえ、所属政党の機関に諮らずに党外のマスコミの前で公然と発言するのは「個人プレー」です。個人プレーは勝手な行為、組織から逸脱した行為ですから、これは、内容や結果の是非に関わらず、信義に悖る〔もとる〕行為と考えるべきではないでしょうか?言論の自由ということとも違うはずです。

(5)さらに、西田発言を「首相へ党内で高まる不満 選挙への焦り?」というような捉え方だけで安易に報じるマスコミの姿勢も問われるべきでしょう。
 どんな組織も、問題があれば、まず内部で熟議して自主的に解決を図るのが当然です。それを、西田議員が部外者に表明した個人意見を無批判に報じましたが、こういう報道の仕方は、速報性があるかもしれませんが、場合によっては「機密の拡散」につながりかねません。

(6)えっ!何かって?
 確か、アネクドート〔ロシア語で一口ばなし・ジョーク〕に次の主旨のものがありました。
  「ソ連の国家最高機密はなにか?」
  「・・・」
  「指導者がバカだということ」
 どうです? 
 まず内部で「お前はバカだ」とやりあうのでは・・・? 

(7)まあ、個人のブログじゃあないんだから・・・。しっかり議論してからにしてください。

    
    27日の竹橋の寒緋桜:向こうに北桔橋門〔きたはねばしもん〕が見えます

【コレクション 189 『再建』】
 若いころ、そう、もう50~60年前です。そのころ、「保守」とか「保守本流」なんていうのを聴いても、何を言っているのかわかりませんでした。
 育った所の近所にO氏という市会議員がいました。その次の選挙で落選したあと、私が買い物に行くと、どてら姿・ヒゲ面で買い物に来ました。そのOさんの姿が私の保守像の原点です。
 最近は、キックバックの下村君などがいますが、後輩ながらミジメと思うばかりです。

 その、戦後の保守政治の出発点を知る資料の復刻として、きょうのパンフのものがあります。ご覧ください。読んでみたいものがけっこうあります。
 大きさは、A4判6㌻です。A4判3枚分の用紙を、最初に左から3分の1を折り込み、ついで右から3分の1を折り込むとできます。下に、1・3・4㌻を載せました。
 体裁は、
 1㌻ 下に掲載
 2㌻ 戦後保守政治の理念を探り 21世紀の政治を拓くために
 3~4㌻ 下に掲載 「各巻の主な内容」
 5㌻ 推薦 坂田道太 前衆議院議長 『再建』の復刻を喜ぶ
       石川真澄 朝日新聞編集委員 『再建』復刻の意義
 6㌻ 特色 組見本 
    刊行案内 全12巻・別巻1 総㌻数6500㌻ 各巻平均560㌻
    A5判 定価12万円 アテネ書房 昭和61(1986)年刊

       1㌻


      3㌻


      4㌻


 以上です。
 今日はここで。

 先日見た多摩川の鳥さんをもうちょっと紹介しておきましょう。
1.
    
     やあ!
2.
   
    孤立するウ
3.
   
    オオタカと見えましたが・・・少しボケてます。
4.
    
     また遭おうね!

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No.424 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い 

2025-03-04 00:57:57 | 時評
(1)今日、東京は午前雨、午後から雪に変わり、庭がうっすらと白くなるまで降ったところでやみました。予報では、明日の方がもっと降るそうです。
 あまりたくさん降るとカミさんから除雪の発令があり、心身ともに疲労してしまいますが、適度な降雪ならば、積年の夢がかなって銀世界を見に出かけるという予定を実行に移すことができます。
 「自慢話し」ができるかどうかは「時の運」です。ともかく今日は早く寝る練習をします。

(2)その前に、昨日の続きを一言です。
 トランプ・ゼレンスキー会談決裂の結果、アメリカ国内はもちろん、各国で動きが始まりましたね。これについては動向を注目しましょう。

(3)ゼレンスキー氏の服装について:
 これまで、国連を初め、どこでも問題視されませんでした。むしろ、プーチン氏のロシアからの不当な侵略に抗して屈しないウクライナの先頭に立っているゼレンスキー氏への共感をもって迎えられていました。今日のチャールズ国王の対応もそう見えました。
 にもかかわらず、あれほどまでに服装を言い立てたのは、
  「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」
 というアレを地で行ったというしかありません。
 しかも、自国の利益を優先して侵略者の肩を持ち、これに抗する人の服装を言っていじめるとは、トランプ政権下のアメリカがいかに貧相な国かがわかるというものです。

(4)少し勘ぐって言えば(そして、これは多分まちがっていないと思いますが)、ゼレンスキー大統領を迎えた会談の席にいたトランプ大統領を初めとするアメリカの面々からすれば、プーチン氏がウクライナを支配してもいいのです。むしろその方がいいと思っているかもしれません。なぜなら、
 1.まずウクライナ支援の必要がありません。
 これには、アメリカの経済力が総体的に(相対的にも中国に遅れてきて)低下したということがあります。アメリカの力を軽んじてはいけませんが、すでに、かつてのような世界戦略を展開する力がなくなってきている(息切れしてきている)ことは確かです。
 ですから、ちょうちん持ちの日本などは、憲法9条に反して、どんどん負担をさせられています。戦闘機の爆買いや、思いやり予算の増大などは顕著です。

 2.プーチン氏のロシアは、すでに少なくとも9万人の兵士を失い、ほかに自国の民間人も652人(うち子供23人)の死者と2982人の負傷者を出しています。私がロシアのマーマ(お母さん)に「早く目覚めよ」と呼びかけるのはこういう事実があるからですが、これは公式数字です。実際はもっとひどいかもしれないのです。
 にもかかわらず、モスクワはいかにも痛くもかゆくもないかのような素振りでいますが、かつての日本を考えればそんなことがありないことははっきりしています。
 すでにロシアはボデイー・ブローを受けていて、このままなら、今後は中国に資源を買ってもらって、そのカネでしのぐことを強いられるわけです。「中国の従属国化」を強いられます。
 そのプーチン氏に近づくわけですから、アメリカにとってはうまい汁を吸いやすいわけです。 
 同時に、プーチン氏からすれば、中国とは別の収入源を確保できることになりますから、対中国関係で「従属化」を免れるわけです。

(5)オット、遅くなりました。もうリミットです。
    
      昭島市郷土資料

【コレクション 181 復古記】
 これは、値段が効果といえば高価なものですが、それよりも、起き場所に困って買うのをあきらめたものの一つです。
 このパンフレットの大きさはB5判で、B4判の用紙8枚を重ねて二つ折りしてできていてます。表紙も入れて32㌻の小冊子です。これを読むだけでも1日はかかりますから、下には、1・2・31㌻を載せました。その他について主なページのみを紹介しておきます。
  3~6㌻ 宮地正人 東京大学名誉教授 『復刻』復刊によせて
  7~9㌻ 中村彰彦 作家 『復刻』は読者を待っている
 10~13㌻ 桐野作人 歴史作家 『復古記』との出会い
 13㌻ 箱石大 東京大学史料編纂所 復古記と三条実美
 14㌻ 一坂太郎 座右に起きたい「読む」年表
 15㌻ 紀田順一郎 『復古記』の今日的意義
 19~29㌻ 内容見本
 31ページに刊行案内とマツノ書店の復刊への説明があります。私の説明は略します。
 
       1㌻


        2㌻:全巻の内容紹介


        3㌻:


 以上です。マツノ書店は、毎回このような記事や説明を懇切におこなっていて、それを読むだけでも楽しいものでした。
 今日はここで。

     
     庭のロウバイも山茶花も今年はもう終わりです。

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No.423 あの国家の実態

2025-03-03 00:38:57 | 時評
(1)アメリカとウクライナの両大統領の会談決裂についての感想を書いて置きます。
1.ウクライナ側について:
 到着時の挨拶などを超える「公式の場」では必ず通訳を入れるべきでしょう。
 とくに、今回、トランプ大統領は、プーチン大統領でなく、ゼレンスキー大統領を「独裁者」といって真逆に表現していた「悪意の人」です。その「虎穴」に入って行くにあたって、ウクライナ側はゼレンスキイー大統領に対してアメリカ側の挑発に乗らないようにとクギをさしていたということですから、相手が一方的にまくしたてる機会を殺ぐためにも、間を置いて冷静に対応させる準備がぜひ必要でした。

2.アメリカ側について:
 バンス副大統領が「外交」での解決を説いたのに対して、ゼレンスキー大統領が「どんな外交か」と問い詰める場面がありましたが、現にトランプ大統領はプーチン大統領の戦争責任をいっていませんし、国際法や国連決議に基づいての解決を目指しているわけではありません。ウクライナの領土主権・回復を尊重する姿勢も示していません。
 むしろ、約束を破って戦争を開始したプーチン大統領の苦境につけ込んで、その戦争責任を免除しながら、ウクライナへの利権獲得を優先しているにすぎません。ゼレンスキー大統領に「独裁者」などレッテルを張るのは、アメリカ本意の戦争終結策にいい返事をしないからであり、言いなりにならないことに対するいらだちを表しているものです。
 ウクライナ戦争の早期終結を図るべきであることはもちろんですが、それにはこの先の持続的平和が保証されるものでなければなりません。それにはプーチン氏やロシアの戦争犯罪を免除するというウヤムヤな解決ではダメで、火種を残すことになります。ぶり返しにならない保証こそが解決策として考えられるべきです。  
 
(2)私ね、あの会談を興味深く考えています。
 それは、トランプ大統領が、どういうつもりで言ったかはわかりませんが、「これは素晴らしいテレビ番組になるだろう」と言ったことです。
1.というのは、あの場面は、「国家の本質」を茶の間に見せたと思うからです。
 国家というのは、一つの国民社会総体の代表の姿を取ります。ですから、ふつうは自らの正当性・平等性をアピールする(いかにももっともらしく言う)ものです。
 ところがあの場面は、アメリカという国が、アメリカ国民の全体を代表しないことをあらわにしてしまいました。いうまでもなく、アメリカ国民の多くはプーチン氏の戦争を批判し、ウクライナに連帯を表明しています。にもかかわらず、トランプ氏とバンス氏は自らが侵略者のプーチン氏に近いこと示し、ゼレンスキー氏が前政権に近いと迫り、露骨に見返り=「感謝」=利権を求めました。
 それだけではありません。すでにアメリカは、意にかなわないと、国際機関への出資金をケチるなど大国の威厳をかなぐり捨てて、単なるもうけ本位の国に転化してきています。国際協力・協調ではなく、自国本意の国に成り下がっています。それを、ウクライナ問題ではっきりと見せたということです。

2.しかし、その姿勢をアメリがどんどん強めたらどうなるでしょうか。トランプ政権はまだ始まったばかりです。あとまだ約4年は続きます。その間、トランプ氏が、ロシアのプーチン氏に対するのと同じ調子で、「世界のプーチン氏」と組んだら・・・。
 う~ん、怖いですねえ。でも、それが国家です。自国の利益を図るのが国家。しかも国民全部でなく、政権が代表する社会階層が求める政策がまず優先される。トランプ氏とかバンス氏などの政権担当者がよしとする政策が優先的に実行される。それが国家。
 
3.眠れなくなりますねえ。

     
       竹橋脇のお堀で

【コレクション 180 論語と孔子の事典】
 このパンフレットは、A3判1枚表だけのものです。
 刊行情報・内容特色・装丁見本・主要目次などすべて出ていますから、説明は略します。これでご覧ください。なお、刊行は1996年9月です。
 ちなみに、この表側の下4分の1は関連書籍の紹介・宣伝ですが、裏面は全面が大修館書店の新刊情報・事典類の宣伝情報です。
 

 以上です。
 今日はここで。

    
     昭島市郷土資料室で(再録?)
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No.421 ボウボウの国

2025-03-01 00:41:40 | 時評
(1)山火事がボウボウですね。もう心配で心配で。
 夏には、猛暑・突風・河川氾濫
 冬には、大雪・乾燥・山林火災
 このほかに、地震・台風・雷・竜巻・・・

(2)異常気象をもっと真剣に考えることが喫緊の課題です。
 それには、ムダな軍事をやめて、必要な予算を国民の安全のために使う算段をする。
 世界の戦争や紛争を早期に集結させて、国際的にも対策に力を尽くす。トランプさんは24時間で戦争を終結・・・とか言いました。あれはホラかもしれませんが、その気になればできるということは確かです。そして、農林業をもっと大事にする。

(3)25年度予算は、軍事費を突出させて、医療費負担をひき上げ、国民に必要な年金や教育費や防災などが立ち遅れそうです。肝心なことを二の次にしておいて、103万円の壁を予算成立のダシにして国民の目を奪い、結局それも決裂で終わる公算が大です。
 そうではなく、埼玉の陥没事故、あれを予告と見なければいけません。60~70年代以降に景気対策として取られてきた公共事業、とくに公債を次々に発行して赤字を積み上げてきたゼネコンがらみの大規模公共事業、このメンテナンスの時期がどんどん迫ってきます。もっともっと姿勢を変える努力がないと、立ち行かなくなります。これは必至です。

(4)いま、山林火災があちこちに広がっています。この時に、大規模地震は勃発したらどうするか。それに伴う津波が襲来したら対処できるか。電気が止まって、流通網が途切れて・・・。こういうことが杞憂だと言えるか・・・。私は実にノンキな国だと思っています。あのタワマンばかりできていく様子を見ていると、ほんとうに生きていけると思っているのと・・・。
 農業を潰し、林業を放置し、比較優位の経済ばかり。車や工業製品はなければ困るが、車では胃の腑は膨らまないですから、食べられるうちに考えないと・・・。あ~あ! 

    
     大嘗祭会場:2019年12月19日の東御苑
         No.419の写真の後、もっと撮ったはずだと探したところ出てきました。またいずれ。

【コレクション 178 岩波現代中国事典】
 中国へは1980年代に香港・上海・蘇州・北京・瀋陽・長春・ハルビンにと3回行きました。行ったといっても、連れて行ってもらったまでで、苦労をしていませんから、肝心なところはそもそも記憶にありません。人任せだと、旅の一番良いところが抜け落ちてしまいます。
 もう中国へ行く機会はないかもしれませんが、できれば香港に行って、中央公園にあるという近藤貴蔵(1855~1881)の墓地に行って偲びたいと思っています。
 近藤貴蔵は、神足勝記と同じく熊本の人です。上京して鉱山学を学び、イギリスに留学しました。貴蔵の留学が決まった時、彼の父はすでに病の床にありましたから、出発は生別を意味しました。しかし、意を決した貴蔵は、「末期の父と生別するのは大不幸だが、男子学成らざるは孝にあらざるなり」、と言って旅だったそうです。
 ところが、そうして学に打ち込もうとした貴蔵でしたが、留学してまもなく結核を患い、学半ばで帰国の途に着きますが、その途次、ついに香港で力尽きてしまったそうです。

 このパンフは、B5判8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を、最初に左右から4分の1を折り込み、できたものを二つ折りするとできます。下には、1㌻と5~6㌻のところを載せました。全体の体裁は、
 1㌻ 下の掲載
 2・7㌻のみ開き 刊行のことば:岩波書店 
          編集委員のことば:編集委員会
          推薦のことば 
   河合良一(小松製作所相談役・日中経済協会名誉顧問)通り一遍でない理解のために
   竹内実(京都大学名誉教授) 叡知が結晶している
   陳舜臣(作家)「読める事典」の未読をすすめる
   船橋洋一(朝日新聞編集委員)中国認識のための生き字引
 3~5㌻ こんな方々にお勧めします
      内容見本
      項目見本
 5~6㌻ 下に掲載
 7㌻ 装丁見本
    刊行案内 四六判 1460㌻ 定価6600円 1999年5月刊 岩波書店
       
         1㌻

       5~6㌻


 以上です。
 今日はここで。

      
      竹橋の脇で:鳥が少しボケ気味です・・・。
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