神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.259 白馬大池

2024-08-12 00:47:52 | 
(1)No.253で遭難記事のことを書きました。そのこともあるので、自分が辿ったコースを少しだけ振り返っておくことにしました。なお、北アルプスに旧御料地はありませんでした。また、神足勝記は、地質調査所時代に新潟から富山・福井などに巡回していますし、長野県松本から野麦峠を経て飛騨方面に向かうコースはたどっていますが、上高地や穂高には入っていません。ですから、私のこの山行は自分の訓練・余暇といったものです。

(2)【1日目】です。
 東京立川から中央線で出て、松本駅で大糸線に乗り換え、白馬大池駅で下車。栂池〔つがいけ〕高原までバス。栂池高原からロープウェイで、「しらかば」―「つがのもり」と乗り継いで栂池平に到着。そこが下の地図の右端です。
 地図に各地の到着時間が書いてありました。
 8:30栂池平着・出発。樹林帯を抜けて天狗原を通過し、9:50分岐点。そのあと、ゴロゴロとした大きな岩の積み重なる一帯を抜けて、10:40乗鞍岳。
   

(2)つぎの写真は乗鞍岳から白馬大池を写したものです。 
   
 ここから、右方向へ降りて、池沿いにたどり、11:20正面にある白馬大池山荘着、小憩。
 その後は、正面の左上に上がって行く道をたどり、13:40小蓮華岳着。14:30三国境〔朝日岳方面と白馬方面との分岐点〕着。15:25白馬岳着。16:00白馬山荘着。

(3)つぎの写真は、白馬岳山頂到着の時のものです。 
   
 
 バンダナを付けていますから、かなり汗をかいていたはずですが、わりあいまともな格好をしていて、余裕を感じさせる雰囲気と自分でも思うので、記念として載せることにしました。〔ヨカニセタイ!〕
 靴は、買い換える時に立川のスポーツ用品専門店へ行って、先の予定を説明して、「高くてもいいから安心できるものを」といって紹介してもらったものです。イタリア製で、当時3万円余でした。
 今、近場の山へ行くときはもっと軽いものを履いていますが、ガレバ〔岩の多い処〕が多いところへ行くときは、やや重いとはいえ、この靴の方が足を保護してくれ、とくに不安定な所でも踏み込みに都合がよいのでお勧めです。山は、水・食料のほか、足元・雨具・防寒具などは要注意です。
 南アルプスの縦走と寸又峡林道40kmの走破の時もこの靴でした。もちろん、足には全く不安なく歩けました。でも、もうこの先この靴を使うことがあるかどうか・・・。靴の裏もだいぶ丸くなりました。
 続きは明日に。

【コレクション 53】
 きょうは『昭和とはなんであったか』です。
   
 
 大きさはB5判で、4㌻です。〔B4判の用紙を二つ折りしたものです。〕
 全体は、
  1㌻ 上掲。「刊行にあたって」
      読めるように大きめにしましたから、挑戦してみてください。
      なかなか気合が入った企画と思います。この点、次の2㌻目もぜひお読みください。 
      なお、とくに説明が見当たりませんが、写真は「葉山御用邸の門」のようです。
  2㌻ 執筆者から。
   
 
 3㌻ 全7巻の内容と刊行予定
 4㌻ 組見本 
    刊行仕様 四六版 平均210㌻ 定価・予価1600~1800円 
         昭和61年7月から刊行 日本図書センター
 なお、全7巻の執筆者と標題は
  長浜 功(東京学芸大学助教授) 昭和史の空白
  高崎隆治(評論家) 戦争と戦争文学と
  櫻本富雄(評論家) 燃える大空の果てに ー少年航空兵の精神―
  今野敏彦(三重大学教授) 「昭和」の学校行事 ーその起源とあゆみ(仮)ー
  ゆりはじめ(詩人) 青春たちのたたかい ー文学作品からみた相和精神史(仮)ー
  中沢啓治(漫画家) ”ヒロシマ”の空白 ―中沢家始末記(仮)ー
  青木正美(古書店主) 戦時下の庶民日記
 以上です。用紙の色のせいもあり、身が引き締まる感じがします。
 きょうはここまでです。

   
     きょうの月
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No.199 日ノ出山の下り   

2024-06-12 22:08:11 | 

     日ノ出山からの東方の眺望:左下は青梅市街

(1)きのうまでの日ノ出北尾根のようすを見ていただけましたか。谷筋を見て、樹林帯を通過して、キノコを見て、・・・なかなかいいです。
 下りは、ケーブルを使うのがラクです。多くの人はそうするようです。
 御岳神社の門前町で優雅にお食事をしてという人もいるかもしれません。
 ほかに、「帰りは温泉につかって汗を流して」と考える人は、「つるつる温泉」のある五日市の方へ降りて行きます。私は2度降りましたが、温泉はコロナ蔓延もあり自粛しました。
 また、吉野の梅郷の方へ降りる人もいます。少し長丁場ですが、樹林帯の中をゆっくりとあちこち見ながら歩くのは、それはそれなりに楽しいものです。

(2)ちなみに、上がるときはきつい道を、降りる時は少し長くても足にやさしい道を選んで、景色や草花を楽しみながら、というのがおすすめです。
 たとえば、地図を見て上りの半分の時間で降りられるようなところは急勾配できついに決まっていますから避けましょう。

(3)つるつる温泉へ降りる道は、少し急なところがありますが、ゆっくり降りれば大丈夫です。まあ普通の道です。
 途中で、眺望が得られますが、それは行ってみていただくとして、おもしろいキノコを見たので、2つ載せておきます。
 1.これは、食べられないだろうとは思いますけど、見事でした。
   
 
 2.これはあざやかでした。サルノコシカケの若い時みたいな感じです。
   
 
 ちょうどこの写真を撮っていた時、高校生の男女6人のグループが、おそろいの黒いシャツを着て、隊列を組んで行進するようにして上がってきました。「元気ですねぇ」と声をかけると、覗き込んで見て行きました。
 
(4)吉野への道を降りると、たとえば、次の写真のように手入れの良い樹林帯を通過します。
   

 この林相は、No.116で書いた木曽の王滝の奥で見た林相によく似ていて、思わず見上げてしまい、足が止まります。
 私は、何回かこのコースを歩いていて、ある時、ここから少し離れた場所で枝降ろしをいる人がいました。頼んで作業をみせてもらい、話したことがあります。

 木曽の山林は、よく知られているように、歴史があり、蓄積が進んでいて、一本一本が逞しかったという印象がありますが、全体としての雰囲気は似ています。
 枝打ちがよくなされてすくっと伸びて、間伐されて光がよく入り、明るい林になっています。
 空が曇っているのが少し残念です。

(5)それから、このコースには、麓に近くなってから金毘羅神社があります。ここからの眺めもおすすめですが、その写真の良いのがありません。またの機会があったら撮ってきましょう。

(5)きょうは他のことを書くつもりでしたが、なんだかきのうまでの延長になってしまいました。もう戻れませんから、ついでにもう何枚か載せておきましょう。

 1.不明。
   
   
 カラスウリに似てますけど・・・。
 山でのサプライズです。こういう予期せず珍しいのがときどきあります。      

 2.あざみ  
   
  
 「あざみの歌」は、No.161で採り上げた八洲秀章の作品でした。

  3.小さい秋
   
   〽誰かさんが見つけた~

 曇りなのでスッキリしませんけど、実際にはもっとあざやかでした。
 きょうはこの辺で。
   





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No.198 日ノ出山北尾根 3 

2024-06-11 23:35:02 | 
 
     「日ノ出山北尾根 1」で拡大した写真を載せました。
       かわいいですね。陽が入って明るく、次の世代が芽吹いてます。

(1)きょう、青梅の小澤酒造に入山禁止について事情を伺ってみることにしました。
 実は、1回目に上った時、登り口付近で伐採作業をしていました。ちょうど休憩中だったので挨拶をすると、「木が伸びて下の道が暗くなってきたので伐採を頼まれた」、「この付近は小澤酒造の水源林だ」と話してくれました。
 2回目の時にも、もう少し上がった所で、作業をしている人がいました。聴くと、「所有地の境にある木に目印を付けている」、「小澤酒造の目印だ」と話してくれました。
 それで、ともかく小澤酒造に事情を伺ってみることにしました。

(2)電話で伺うと、きちんと説明してくれました。対応してくれた人は、名前も役職も伺いませんでしたが、30~40歳くらいの声の男の人で、回答の要旨は次のようなことでした。
 1.北尾根は、もともと入山自粛のコースであること。
 2.中野のバス停近くにある登り口側は小澤酒造の所有だが、日ノ出山の頂上側は別の所有者であること。
 3.上の方の所有者が入山禁止の看板を立てたので、登り口にもロープをつけたとのこと。
 4.看板を立てた理由はわからない。

(3)いずれにしても、もう入山は難しそうなので、前に撮った写真を載せましょう。
 前に林道のようすを撮ったのを少し載せましたから、下にキノコを載せます。 
     
      不明:ちょっと神秘的です。
(4)それから、
    
     不明

(5)それから、
     
     サルノコシカケ?

(6)それから、
    
      ホコリタケ?
 
(7)それから、
    
     ギンリョウソウ:カレンというより幻想的

 ギンリョウソウは、群生というほどではないですが、3ヶ所みつけました。いずれ載せましょう。
 ちなみに、三頭山の北側と南側の2ヶ所で見ましたから、これで3度目です。
 一般に白い花は撮りにくいものですが、ギンリョウソウはいっそう難しい。

(8)さいごに、
     

 これが、きのうの載せた「枯れ葉」になるのだったかな?
 まあ、このままじっくり見てください。 

 ではね。
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No.197 日ノ出山北尾根 2 

2024-06-10 23:12:42 | 
(1)日ノ出に北尾根から上るようになったのは、次のように、まだつい最近でした。このあとは「入山禁止」の看板に気づき、入山をやめています。
    2020年 林道から直登。
1回目 2020年11月9日
2回目 2020年11月26日
3回目 2021年1月2日
4回目 22年6月13日

(2)昨日紹介したのは、緑がある時期ですから、2年前の今頃のこととなります。
 しかし、よい写真がないので、1回目に上がった時に写した、尾根から谷筋を見た写真でよいのがありましたからそれをご覧ください。
 まず、尾根の直下です。


 右に多摩川の辺りが見えます。そして、正面に見えるのは、高水三山のうちの惣岳山756mのようです。
 御嶽駅から来たバスは、ここの下を通って上のケーブル駅に向かいます。
 この辺は、もうそろそろ向かいの尾根と並ぶ高さに近づいています。
 そして、もう一枚。これは、こんどは同じところから奥の方を写したものです。


 谷筋を上がったところがケーブルの滝本駅です。
 滝本駅のすぐ右上が大塚山の尾根です。そして、左の一番高いところが御岳山・御岳神社の一帯です。
 ちなみに、私が歩いた林道は、山陰の端の辺りになります。この写真でも、むき出しになった岩や岩の柱がいくつもみえます。御嶽駅ー滝本駅の間をゆっくり歩いても1時間はかかりませんから、ちょっとより道して、この林道を歩くのもおすすめです。

(3)ちょっと足元を見ましょう。
    

 前に何もないので、絶壁に立っているかのようですが、そうではありません。皆伐されて、すでに植林されています。十年くらいすると木が生い茂り、この景色も見られなくなるでしょう。

(4)このあたりを過ぎると、樹林帯に入ります。
   

 樹林帯に入ると、いまの時期の6月頃ですと、きのうの幻灯のような雰囲気が味わえます。
 一方、晩秋とか冬になると、次の写真のようにな枯れた景色が見られます。
 枯れていても、陽を浴びると光り出しますから、おもしろいです。
    

(5)「枯れる」といえば、松本清張が高齢になって「枯淡の境地に入った・・・」というような評価をされたときに、「ほめているつもりかもしれないけど、枯れているなんて言われても、嬉しくもない」というようなことをいって立腹していたのを思い出しました。見た目とか、年齢で人を評価するのは間違いですね。
 ちょっと話がずれますが、No.182 でとりあげたフジコ・ヘミングさんが、番組の中で、ボソッと、「若い時の方がうまい人がいるね」といって、ニヤリと蔑みの笑いをみせる場面がありました。
 だれのことか興味がありますが、これを聴いて、恩師の宇佐美誠次郎先生にご相伴して飲んでいる時に、ある人のことが話題になってあれこれと話しているうちに、「彼は、言葉の本来の意味でプレイボーイだね」と言われたのを思い出しました。
 20~40代くらいで成長が止まってしまう人はたくさんいますね。
 葉は、落ちてからも存在感をみせます。歩くとわかります。

 なんだか脱線しました。
 もう一日かかりそうです。ではね。

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No.196 日の出山北尾根 1 

2024-06-09 22:25:32 | 
 きょうは「日ノ出山北尾根」をとりあげましょう。
(1)日ノ出山の位置は下の地図の下部中央です。
 まず、地図の右上に御嶽駅があります。御嶽駅は青梅線青梅駅から奥多摩行に乗って7つ目です。
 地図には日ノ出山へ上がるコースがいくつか見えますが、いちばん簡単なのは、御嶽駅からバスで滝本駅まで行き、御岳山ケーブルカーに乗って御岳山駅まで上がり、そこから徒歩約1時間歩いて、地図の下部に位置する山頂に到るコースです。

(2)きょう紹介したいのは、ボールペンでなぞった「日ノ出山北尾根」とあるコースです。
 私はここを5回上ったように記憶していますが、現在は所有者が入山禁止にしていて通過できません。通過できないところを紹介するというのも変な話ですが、先日の城山と同様に、登りのコースとしては魅力的な良いコースなので、所有者に入山禁止を解いてもらえることを期待して、紹介します。
 ちなみに、すぐ脇のボールペンで描いた線は、林道を入ってみたところ道がなくなったので、直登したところです。道がなくなったといっても、作業道は残っていますし、上に上がればやがてコース道にでることがわかっていますから、心配ありません。でも、途中で倒れでもしたら、発見してもらえませんね。

(3)私は、ここを登るときは、御嶽駅から全部きます。しかし、御嶽駅から滝本駅行のバスを利用して、本道から分岐する所にある大きな赤い鳥居の脇のバス停(「中野?」)で下車して、そこから少し先の登り口まで歩く人が多かったようです。

(4)私がこのコースを進める理由は2つです。
 ひとつはコースがよいことです。途中2~3ヶ所ゆるやかな箇所がありますが、あとはきっちり上ります。そして、約2時間で頂上です。家を出てから半日のコースとしては最適でした。
 もう一つは、谷筋の見晴らしがよいことと、朴の立派のが何本かあり、楽しめたことです。
 急登であえぎながら高度を稼ぎ、ふと見晴るかす谷筋と向かいの尾根大きさ、なんとも言えませんでした。
 ザンネンながら、入山禁止になると思ってもいなかったのと、すぐに来られると思っていたので、あまり写真が残っていませんがいくつか紹介しましょう。

(5)上り始めて10分くらいのところです。
 
 

 来た道を振り返ったところです。道はまだゆるやかです。右側は沢で、まだ水音がします。
 上の方に尾根が見えます。この辺りだと、まだ尾根の方が高いですが、直に見下ろすようになります。左下に民家の屋根がかすかに見えます。
 左は伐採地ですが、道脇に朴が残されています。これが最初の朴です。朴はすでに花の時期を過ぎて、実ができていました。もうしばらくすると赤くなります。
     
    朴の実

(6)良い写真もないし、あまり急登をみせてしまうと敬遠されそうなので、代わりを載せます。
 まず、途中の朴です。射し込んだ陽を受けて、幻灯のような光景を楽しませてくれます。
     

 
(7)朴だけではありません。きれいに手入れ作業された林に光が入ると、本当に気持ち良いものですが、ここは某酒造が水源林としているようで、木が茫々ということはありません。
    
 
(8)それから、山仕事のあともあります。
 いいですね。次の世代が息づいてました。


 オット、まだ半分も行きません。つづきはあすにしましょう。

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