桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

炭焼き4日目、安定した推移

2022年01月18日 17時51分55秒 | 活動報告

天気予報は雪を予測していた、最近は大きく外れることは少なく朝起きたら屋

根は薄っすら白くなっていた。炭小屋までの道中、道端は白いが道路に雪の

心配はいらない。

日中も小降り、にわか晴れを繰り返し最終チェックに出刈る際、峠では一気に

白くなる。積もるなら積もる、ちゃんとしろ!と怒りたくなる嫌な一日。

朝の段階で過去のグラフを参考に本日の最終目的温度は、なんて勝手な予定

を立てていた。それは120℃から140℃の範囲にありそれを目標にした。かとい

って、何か確たる手法を持っているのではなく僅かな術、煙突に乗せる小枝に

る。午前中に2本の追加により急上昇を防いでいたが以後も手を加えること

なく17時に120℃に到達した。

通風孔は昨日、焚口閉鎖の時にセットしたまま、しかも小枝も頻繁な調節もなく

手のかからない状態が続いている。

                9時頃

               17時頃

        


3日目の点火と山行き

2022年01月17日 17時22分11秒 | 活動報告

炭焼きを進めながら次の材料調達に動く。窯に一人の留守番を残し会員

宅近くのカシを調達に出かける。風は冷たく時折ぱらつく生憎の天気だっ

たが雨は朝の内の一時ですみ作業に差し障りはなかった。

山道から3mくらい上の傾斜のきついところにあるため踏ん張りながらの伐

採、倒した後は軽トラ横づけの状態で作業できる。

最初の話ではそんなに大きくないような事だったが30cmオーバーのもの、

本数も予想より多かった。風が冷たいので休憩しているよりも体を動かして

いる方がいい、作業効率から云えば申し分ない。午前午後をかけて通算

で軽トラ10台分くらいは調達でき次の1窯以上の収穫あり。大物のカシを

残してきたのと、少し離れた場所にも候補があり2窯分も手に届きそう。


              

一方、炭焼きは8時前で71℃、9時に煙突、通風孔ともに全開にし点火を開

始する。9時30分に焚口を閉鎖し通風孔の中央部のみ解放にして11時に木

酢液採取開始。以後は82~83℃辺りを保持している。


伐採場所のすぐ前に主のない家、廃屋とでも云うのだろうか立派な家が寂

しそうに佇んでいた。大きな家だから昔は大勢の家族が住んでおられただ

ろうに。何処でも珍しくない光景かもしれないが、これが当たり前になってい

くかと思うととても遣る瀬無い。

         


炭焼き2日目、窯の温め継続

2022年01月16日 17時18分14秒 | 活動報告

朝から山陰特有のぐづついた天気、雨かと思えば狐の嫁入りのような晴れに

なるからその気になって外に出ると意地悪のタイミングを図るかのように雨。

こんな天気の時は気圧の関係か煙も押さえられ小屋の周りに纏いついている。

窯の温めを明日までとしたので過去のように焚木をどんどんと焚くことなく追加

分も腹八分目の気持ちでやっていく。ほぼ燃え尽きたら追加その結果、温度の

上昇も抑えられ参考値で46℃。前回の窯の場合、点火まで42時間ほどかかっ

ているのでこのペースで行くと似たようなパターンになりそう。

いつもは朝一のチェックを6時頃にしていたが、今回は遅らせ8時に変更したた

め、一寸した気忙しさのようなものが失せて、ゆったりとしたスタートになった。

明日は急遽、山仕事となり近くで樫の調達を行うことになった。

今週は天気の具合がよくないので、明日はピンポイントの1日になってくれるよう

祈る。

                       9時頃

                17時頃

    


初仕事

2022年01月15日 17時23分53秒 | 活動報告

今年の初仕事の予定は山行きだったが降雪のために初窯の火入れのみに

変更され、新たに飾られたしめ縄に見守られる中、火入れを行った。窯立て

してから3週間余り経過しているので、材料の乾燥が進んでいるのか窯内部

は湿気の影響をどのように受けているのか推し知ることは難しい。

昨シーズンは火入れ当初の温度が急激に上がる傾向にあったことから、まず

はゆっくりと窯を温めることに専念し焚木が燃え尽きないようにしていたが、

明後日に点火させるつもりで調整していくことになった。

実際の動きと連動するか否かは分からないがその心づもりで・・・・。

いよいよ2022年の炭焼きが始まった。

                  いずれも16時頃