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 本は私の人生の友・・・

映画 『愛を読むひと』

2009年06月25日 | 映画
1959年、西ドイツの小さな町。15歳のマイケル(デビッド・クロス)は通学中に年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)と知り合い、激しい恋に落ちる。
ハンナは恋愛の手ほどきをする代わりに、マイケルに世界名作文学の朗読を頼むようになる。
だが、ある日突然、ハンナは姿を消す。
8年後、法学生となったマイケルは、講義の一環で傍聴した法廷でハンナと再会する。
彼女は、戦時中に犯した罪を問われていた・・・。
原作は、ドイツの小説家・ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』。
ケイト・ウィンスレットは、この作品でアカデミー賞の主演女優賞受賞。

数年前に原作を読みました。
映画では、旅先でハンナがレストランのメニューを見ようとしませんでしたが、原作では、ホテルでの朝、マイケル(原作は違う名前)が散歩に行くというメモを残したため、ハンナは風でメモが飛んだようにしていたような・・・そこで、私はやっとハンナに対する謎が解け、本の題名にも納得して、それから読むのがおもしろくなった記憶がありますよ。
ハンナを演じたケイト・ウィンスレットは、美しく魅力的でした。
原作では、ハンナが戦争犯罪者にならざるを得なかった事情なども書かれていて、ハンナも時代の犠牲者のように感じました。
辛口の批評をする斎藤美奈子さんが、当時、原作を一刀両断していましたが、それを読んでも、そういう解釈の仕方もあるのね、と思ったぐらい。
私は、ひとつの物語として、本も映画も良かったですよ。
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