工務店で、家を建てる材料を削っているところに出くわす。柱を米松で作っているのだそうだ。
「まないた削ってくれる?」と頼む。今、うちにいつからあったか分からない古い小さなまないたを使っているのだ。
「片面だけ削って。もう片面は削らなくていいです」とたのむ。
小さいし、薄いから、両面削ったら、まないたがなくなってしまう。
出来上がってきたら、すごいきれい。すごいいい匂い。「たぶんこの材はケヤキだよ」と大工さんが言っていた。長さ29センチ幅18センチ厚さ3.6センチの小型まないたである。
このまないた、母が持っていたのか。それとも祖母が60年前にこちらに引っ越してくるとき、持ってきたのか。今となっては分からない。
ついでにイチョウ材のまないたをもらう。(厚くて大きい。重い。トホホ。長さ48センチ、幅21センチ厚さ6センチ。)イチョウは、まないたの材としては、昔から珍重されている。大きいまないたは使わなくなったなあ。(重いと持ち運びに苦労する)テーブルや台として使うことを考える