ラスプーチン

旧ロシアではラスプーチンという苗字は

日本でいうところの山田や田中みたいなものだったが

ラスプーチンの悪行が国中に広がり、

ラスプーチン姓を持つ人々は挙って改名した

ソビエトからロシアに変わった時の首相が

"プーチン"なのは不思議な巡り合わせである・・・

 

ラスプーチンはロシアの田舎の農夫であった

彼は畑で作業中女神に会い

神託を受けたらしく、それから彼には不思議な能力が宿った

彼は独自の呼吸法とマッサージで

病人を治癒することが出来るようになったのだ

ラスプーチンは近辺の病人を次々と治療しその驚異的な

成果をあげていった・・・

その噂は当時の国王ロナネフ2世の所まで聞こえた

ロマネフ2世は子だくさんであったが男子はアレクセイ一人だった

後取りのアレクセイは先天的な病気でどの医師にも治せなかった

后妃は最後の望みをラスプーチンに賭けた

すると不治の病の長男が治って仕舞う

大層喜んだ后妃はラスプーチンに権利と大金を与えた

ラスプーチンは次第に国の政府に介入するようになったうえに

彼は稀代の女好きで国中から信心深い女達を集め

自分の物にした・・・

 

事態を重く見た貴族たちが

ラスプーチンを暗殺することにした

彼を騙して部屋に連れ出し

毒を飲ませたが

彼はケロっとしており、

銃で撃っても歩き出し

最後は凍っている河辺で撲殺して

河に沈めたが

死因は窒息死だった

 

その後ロシアで革命が起き

ロマネフ2世と后妃と子供たちは逃亡

失踪した

山奥の洞窟で彼女達のコルセットが見つかったが

それ以上の捜査はされなかった・・・